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失った何か
俺はいつからか何かを失ったような気がしていた
どれほど剣を向けようと銃を向けようと
ただただ空虚でしかなかった
『ユイ』
この名前だけが俺が求めていた
1部であると感じている
俺は、親とか家族の存在はわからない
施設の前で拾われ、育った
それから、ただ流れるままに王国の騎士に志願した
わかるのは、ここはいろんな人種がいる
でも俺のような人は人口の1割もいない
その人口の1割達は人間の世界から連れてこられ
奴隷や最低限の生活を強いられている
それは住んでいた場所も武力にも差があり
この土地では生活が厳しいからだ。
俺はその人口の1人として扱われていた
そして、俺はこの国、魔国の国家騎士の一員
俺には力があるらしい
魔国の王は、俺を手元に置いておきたいのか
なぜか、国家騎士の任につけと言ってきた
でも俺は忠義を本心から尽くせなかったし
この国があまりいいとは思えなかった
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