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第5話
「……何してんだ?…前園…てめぇ……」
普段のアンニュイな雰囲気は形をひそめ、別人の様に憤怒の表情で睨んでくる。
「ひっ……す…すんませんっ!!内田さんのものとは知らず!!あっちだと思っ…」
土下座する前園の腹を内田は躊躇無く蹴り上げる。
「目障りだ……消えろ」
慌てて教室から出て行く前園と入れ替わりにこちらに向かってくる内田。
「近寄んな……どっか行けよ」
「…芝崎……お前にその格好は駄目だ。早く着替えろ」
内田は紙袋に入った俺の服を投げて寄越した。
怒りで顔が赤くなる。
「俺にこの格好が無理かどうかなんて、わかってるよっ!!誰のせいでこんな格好をしてると思ってんだ!!てめぇのせいだろ!!」
奴の襟元を掴んで詰め寄ると、内田は意味不明に顔を赤く染めて俺の手を両手で握りこんだ。
「……俺の為に?さっきも俺の名前呼んでくれたもんね……そんなに真っ赤な顔して……やっぱり芝崎って、俺の事好き?」
………っ!!
心から嬉しそうな笑顔を向けられて、一瞬たじろぐが……。
「寝言は寝て言え!くそ野郎っ!!」
我に返り、思い切り内田の脇腹に横蹴りを入れた……が、びくともしない。
逆に足を掴まれて持ち上げられ、睨まれる。
「……何で下着履いてないの…?あいつに…どこまでやられた?まさか……処女…奪われた?」
掴まれた足首がギリギリと締め付けられ、これ以上は上がらないところまで持ち上げられバランスを崩してしまった。
強かに頭を打ち付け、足を持たれているので逆さ吊りにされて、めくれるスカートを必死に押さえる。
「ねぇ……どこまで許したの?キスは?させたの?」
内田の顔がだんだん凶悪になってきた。
「何も許してねぇよ……さっさと離せ…っ!!」
逆の足で内田の腕を蹴ると、ドサリと床に降ろされたが体の上に内田が乗り上げてきた。
「何もされてないなら…どうしてコレ……こんなになってんの?」
スカートの裾を捲し上げられて、前園からの刺激で勃起して透明の液体を垂らしていたモノを握られた。
「っあ!!…さわ…んなぁ……」
内田の体を押しどけようとしてもびくともしない。
「前園にもそんな可愛い声を聞かせたの…?」
内田の整った顔が近づいてくる。
な…何でドキドキしてんだ俺っ!?
少し乾いた内田の唇が俺の唇に押し付けられる。
「んん~!んんんっ!」
服を引っ張っても、背中を叩いたりしても離れない。
口内を蠢く舌にゾワゾワと体が震え、息子をゆるゆるとシゴカれてビクビクと腰が跳ねる……ヤバい……射精そう……。
力一杯押しても動かない体をどかすのは諦めて、内田の服を握り締め身を固めた。
「んんんんんっ!!」
堪えようとしていたけれど……ブルブルッと体を震わせて内田の手の中に白濁した液を吐き出してしまった。
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