大賞受賞、おめでとうございます！「新生活」という意味、それを最後の最後まで考えさせられる非常に素晴らしい物語でした。話の流れがグンと変わり、その瞬間に作者の世界観に引き込まれ、読了までがとても速く感じました。短編小説ではなく、ハードカバーにしても読み込めるほどの秀作です！

新生活というテーマの中に「電話」の利便性やそのトラウマなどを考慮して練られた非常に綺麗な物語でした。男が男に恋をすること、愛することの意味を深く感じました。これからの２人は果たしてどうなるのか…！とても気になります！！

定番の「先輩後輩モノ」でしたが、最初から最後まで萌え滾って仕方ありませんでした…！短編ながら、読み終わった後の満足感がすごかったです。氷室先輩sideの続編もめちゃくちゃ萌えますのでまだの方はぜひ！

この物語の攻めである藤沢さんは”スパダリ”とまでは言い難いですが、めちゃくちゃ需要のありそうな攻め様だな～と思いました！主人公の紘希が惚れるのも分かります…。 また、全体的なお話の構成がしっかりしていて、展開の運び方がとても上手です。最後、もう少しだけ詰められたらもっと萌えられたかも…次回作も期待！

「お笑い芸人」というテーマは、BL界ではわりと定番ですが、今作は作者の文章力により、新鮮なお話に感じました。コンビではよくある「同居しながらの下積み時代」。そこに目をつけ、２人の感情・熱量を1万字という短編でここまでリアルに書き切れるのは素晴らしかったです。エロもしっかりまとめられていて萌えました！！

ファンタジックであるけれども、とても懐かしさを感じるようなお話でした。新吾と律の関係は、もしかしたら皆さんにもありえる関係で、ただ長い間会っていないからその関係も思い出となり、それは幻のようで…。「林檎の木」をテーマにした不思議な新感覚ストーリーをぜひ味わってみてください！