最優秀賞受賞、おめでとうございます！ 登場人物・ストーリー展開がしっかりしていて、シナリオながらとても引き込まれる作品でした。キャラクターデザインも作者のイメージが固まっているようで、細かく表現されており素晴らしいです。 モノローグ部分が若干多い印象でしたので、コミカライズする際には、その部分を本編ではカットし、貴臣sideをメインにし１ページに入れる内容をもう少し余裕を持たせて、春sideを続編として過去の話や、貴臣との出会いシーンを描くと、より分かりやすく、話にも深みが出るかもしれません。 この作品で最も評価するところは【男性専用レンタル彼氏】という、その単語だけですべてが伝わる要素をメインにしたところだと思います。[転]で以前の客と出会うところはもっとねっとりとした絡みでも良かったと思いますが、元々売り専だった春の過去を知る輝一というライバル的要素もあり、そして新人キャストという新しいCPへの可能性など、まだまだ終わらない展開を期待させる、32ページで収容したと思えないほど非常に面白い作品でした。 あまりシリアスにならず笑える要素もあり、万人に愛されるコミカライズ作品としてヒットする予感がしました！未読の方、ぜひ想像を膨らませながらお読みください！

ファンタジー設定ながら、世界観が「星座」ということもありとても親しみやすい内容でした。また、「百年に一度の星座サミット」というありそうで見たことのない設定が面白い！ 根本の「オリオン座とさそり座」の敵対する関係性を上手く利用し、片方が嫌っているからこそ「溺愛」というテーマに上手く組み込んであり、読んでいて面白かったです。 そして本編の半分以上にわたる濡れ場シーンは、いかに作者が漫画ページを意識しているかが非常に伝わり、コミカライズをする際にとてもコマを割りやすい構成でした。初めてのリゲルと、リゲルを悦ばせようとするアンタレスのやり取りに、コミカルさと熱情的なものを感じ、読者を飽きさせない作者の文章力を感じました。 まるで少年漫画の終わり方のようなドタバタしたラストでしたが、これから起こるであろう、ベテルギウスとオリオン座兄弟との対決も楽しそうだと期待が持てました！

ページ運びの切り方がとても上手でした！場面展開や引きになるシーンで、次へのページをめくりたくなるような、テンポの良い構成です。状況説明も非常に絵として想像しやすく、そこまで多くないモノローグでも登場人物の心情や、その構図が伝わり、コミカライズしやすいようなシナリオ作品に仕上がっていました。また、BL漫画には重要な濡れ場シーンも丁寧に描かれており、今どちらがどんな体制にいるかなどの説明が分かりやすく感心いたしました。 最終ページでラブラブのまま終わるのもハッピーで良いのですが、できれば諒一と一哉が良い相棒となって組を引っ張っていくような、今後も続いていく未来が見える終わり方も読んでみたかったです！続きが気になります！

ありがちな日常系ファンタジーもの…かと思いきや、最後にきゅんとするオチがあり、とてもよくまとまっていたと思います。「うさぎ」を溺愛する堺の笑顔に惚れた人間の姿のポム君ですが、もう少し好きになった背景を掘り下げると話に深みが出るかもしれませんね。（例：小さいころから親の転勤で友達ができない→愛想笑いが身についていた自分に嫌気がさしていたところに堺の本当の笑顔にときめいた…などで１～２ページで収める程度） シナリオもとても読みやすかったのですが、状況説明をもう少し詳しく書けるとなお良かったと思います！１ページごとの場面転換も上手でした。 「うさぎ」というモチーフがあるので、コミカライズした際とてもかわいい作品になりそうです！このシリーズで他の動物バージョンのスピンオフ作品なども読んでみたいと思いました！