第二回 fujossy小説大賞・春

応募受付期間 : 2020/10/30 17:00 ~ 2021/03/31 23:59

「第二回fujossy小説大賞・春」に多数の作品をご応募頂き、誠にありがとうございました。
応募総数、173作品!

今回で三回目となる「fujossy小説大賞」ですが、今回は異世界作品、ファンタジー作品が特に多かった印象です。
大賞作品は、応募作品の中でも文章力が抜きんでており、小説としての完成度の高さを感じ、選出いたしました。
その他、今回も「審査員特別大賞」として二作品を選出させていただきました。
こちらの二作品もそれぞれ文章力が高く、これからのBL小説への可能性を感じました。

受賞した作品につきましては、エクレア文庫より電子書籍化させていただく予定です。どうぞご期待ください。

第二回fujossy小説大賞・春
大賞
心なんていらない ~縛魔師の少年が蒼竜に溺愛されるまでのお話~結城星乃

🐉🌸エクレア文庫様より電子書籍配信中🐉🌸

作者コメント

 この度は第二回fujossy小説大賞・春の大賞に選んでいただき、誠にありがとうございます。  この作品を読んで下さった方、連載当初から応援や感想を下さった方、そして選考して頂いた方々に感謝の気持ちでいっぱいです。  こちらの作品は、『長年温めていたキャラクターを、そろそろ幸せにしたい』『和風+中華風異世界という世界を描いてみたい』『竜×人というBLジャンルを書いてみたい』という一心で書き上げた物で、とにかく自分の『好き』をたくさん詰め込んだ作品です。  ですので思いがけない受賞に、とてもびっくりしたのと同時に、とても感激しております。本当にありがとうございます。  どうぞよろしくお願い致します。

運営コメント

 舞台はとある国の紅麗という城下街。  ヒトとヒトならざるものが暮らしを共にするこの世界で、ヒトである香彩は、真竜という竜の一族である竜紅人に想いを寄せていた。そんな竜紅人が紅麗の遊楼に通っていると噂が流れる。罪悪感に苛まれながらも、眠り薬を使い、香彩は竜紅人と身体を繋げてしまう――。  文章力が抜きん出ているだけでなく、世界観もしっかりしていて、情景や心情も想像しやすいです。  言葉選びのセンスが素晴らしく、美しい城下街の景色が目の前に広がるような詳しくも一字一字が綺麗な文章、そして切なくも官能的な物語も相まって、その世界に有無を言わせず引き込まれてしまいます。創作BL作品として特出しており、ひとつの小説として読みごたえのある、非常に素晴らしい作品でした。作者のこれからの作品も非常に楽しみです。  大賞選出は審査員満場一致の納得のいく大賞受賞でした。本当におめでとうございます!配信を審査員ともども楽しみにしております。

審査員特別賞

へびのおんがえしっ!なずとず

勘違いで恩返しに来た白蛇を美味しくいただきます

運営コメント

 最初から最後までとにかく笑って萌えて楽しめる素晴らしい作品でした。  作者からも紹介文に記載があるように、「あの時助けていただいたヘビです」「助けてねぇ〜!」から始まる軽快でBLの萌えも最大級楽しめるラブコメです。  物語は、田舎暮らしを始めた元サラリーマンの神田コウの一人称で進んでいくのですが、勢いのあるセルフツッコミがとにかく面白く、性別関係なく楽しめ、思わず吹き出してしまうようなコミカルな作風が非常に魅力的でした。  勘違いで恩返しに来たものの失敗してばかりの白蛇ですが、終始一生懸命でひたすらに可愛いです。  ライト層でも楽しめるような軽やかな文体と、コントのような二人のやり取り、エロティックな魅力も満載で、最後まで飽きずに一気読みしたくなる作品です。  小説だけでなく様々なメディア展開など可能性を感じさせる作品でした。電子書籍でもぜひお楽しみいただければと思います。

審査員特別賞

ワケありオメガの密やかな恋/執着アルファの烈々たる愛清白 妙

ベータから突然オメガになったタイチと、執着アルファ向井の恋

運営コメント

 二十歳まで普通のベータとして生きてきた主人公のタイチは、ある日突然オメガになった。初めてのヒートを助けてくれて、その後も何かと面倒を見てくれたのは、一流のアルファである親友の向井だった。自己肯定感の低い主人公なので、感情移入しながら思わず応援したくなるような、読み手との距離が非常に近い作品です。  「オメガバース」というテーマはブームを超えてすっかり定着していますが、沢山ある作品の中でも、秀逸な心理描写と魅せる文章力が目立ち、多くの読者を惹きつける作品であると感じました。  アルファとオメガ、それぞれの立場から互いに一歩踏み込めずに進む展開は非常にもどかしく、心を打ちます。  電子書籍化で多くの方の目に留まることが楽しみです。

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