志狼×竜蛇SS ※パラレル注意!
昔、サイトに書いた「琥珀の蛇と傷だらけの犬」「猫のように鳴け」からのパラレル雑文です。
志狼×竜蛇(17歳)
エロ無しですが、竜蛇受け風味なのでご注意!
前にアトリエブログで書いたSSと同じパラレル設定です。
◆ざっくりあらすじ
蛇堂組の跡取り息子の竜蛇(高校生)が、敵対している組の組長・鮫島(もちろん色男設定)に恋慕されて、拉致られて、延々と薬&拘束陵辱。
竜蛇反撃&志狼が助けに来て、無事脱出。
ボロボロの竜蛇が志狼に───
こんな姿を組員に見せるわけにはいかないと言う竜蛇を志狼は自分の家へ連れ帰った。
まずは手当てをしなければと、竜蛇をベッドに寝かせて、救急箱を取りに部屋を出ようとした志狼の手を竜蛇が掴んだ。
「何だ?」
そのままぐいと引き寄せられ、竜蛇の唇が志狼の唇に微かに触れた。
「……ッ!?」
驚いた志狼が体を引いたが、竜蛇は掴んだ腕を離さなかった。
「お前……」
「口直しだ」
竜蛇がいつもの余裕に満ちた微笑を唇に浮かべた。
だが、その唇の端は切れて、血が滲んでいた。
「あの野郎に好き放題ヤラれたまんまじゃ、後味が悪すぎる。上書きしてくれ」
竜蛇の引き裂かれたシャツから見える素肌には、幾つもの赤い痕が散っていた。
手首には皮膚が擦り切れた手錠の痕。薬の影響が少し残っていて、琥珀の瞳がいつもより潤んでいた。
「お前なら、いい」
「竜蛇」
「お前だったら、若気の至りで済む。酒のツマミになる笑い話の思い出になる。……だから、頼むよ。志狼」
竜蛇が志狼を誘った。
こんなことは初めてだった。
二人はお互いを認め合っていた。
西校の「蛇と狼」と呼ばれ、いつも連んでいたが、一線を超えたことなど無かった。
竜蛇はいつも余裕の笑みを浮かべている。
けれど今、その琥珀の瞳は少しだけ揺れている。
「……後悔するなよ」
志狼が竜蛇の顎を掴み、まっすぐに琥珀の瞳を見つめた。竜蛇の傷ついた体に覆い被さりながら、確かめるように問う。
「……しないさ」
志狼は竜蛇に口付け、すぐに舌を絡めた。
切れた唇が痛んだのか、竜蛇がピクリと体を揺らしたが、構わず貪る。
「……う」
「おい。若気の至りなんかで済ます気はねぇからな……覚悟しろ」
志狼はエキゾチックな青い瞳に欲望をのせて、竜蛇の琥珀の瞳を強く見つめた。
「志狼……」
竜蛇の掠れた声に煽られ、志狼は再び、竜蛇の傷付いた唇に接吻をした。
……end
なんちゃって。(スミマセン)
その後、竜蛇はきっちり報復します。
鮫島組の組長に拉致られて凌辱されたなど組の者には秘密にしているので、報復の手伝いをしたのが須藤。
鮫島も竜蛇への恋慕は秘めているので、竜蛇拉致は単独行動だったので、この二人の関係は人知れず闇の中。
竜蛇が自分の手で初めて殺した男が鮫島……という、パラレル設定だったりします。