モブも大事

「その恋の向こう側」更新しました。
第649話 ベリーミックスパンケーキ (4)
https://fujossy.jp/books/1557/stories/170577

 

ポン太はアホの子だけど、彼にも彼の「一理」があったりする。

 

理想としては、どんなモブのキャラも、人生が透けて見えるように描きたいと思っています。
たまたまスポットライトが当たった瞬間だけがストーリーに出てくるけれど、それ以外の時間だって、寝て起きて食べて笑って泣いていることが垣間見えるような、そんなキャラ造型になっていたらいいなぁと。
ですから、私の脳内だけのことではありますが、「モブだから適当でいいや」という設定はしていない。
そのせいで、あるいはそのおかげで、後々物語に影響を与える役割を果たすこともあります。

その筆頭としては哲で、彼がここまで「大きな役」を果たすとは思っていなかったです。

基本、どのキャラクターも和樹と涼矢の一部を肥大化させたようなところがあって、哲は涼矢の「負」の部分を担う子として造りました。涼矢が目をそらしたくなる"もう1人の自分"です。そんな彼を救ってあげられたら、涼矢も救われる、そういう存在です。だから重要なポジションではあったのですが、ここまで和涼をひっかきまわす役回りをすることになるとは想定外でした。

で、ポン太はというと、和樹の「無垢」の部分を拡大解釈したようなキャラクターとして登場させました。
涼矢が哲を見ているとイライラするのと同じように、和樹もポン太を見るとイライラするのはそのためです。自分の嫌な部分を見せられてるわけですからね。

が、ポン太にしても、今話ではそう無垢でもなくなってきたかもしれません。

こんな風に当初設定したものとは変わることは多々ありますが、キャラも成長していくんだ、ということでご理解ください(笑)

 

あ、でも変えない部分ももちろんあります。
少し前のブログ記事「長い言葉」のコメント欄にも書いたのですが。

https://fujossy.jp/notes/12401

涼矢の言える「長い言葉」として挙げた「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」は、往年の名作「メリー・ポピンズ」の中に出てくる言葉です。そして、何故これが出てきたかというと、去年の7月、涼矢の誕生日企画として書いた「キャラ向け質問」の中にその答えがあります。
(4)の「好きな映画」への回答に「メリー・ポピンズ」。
https://fujossy.jp/notes/1490

 

どうよこの、1年半近くかけた伏線回収。しかも本編じゃなくてブログ内回収(笑)

ピアノを習っていた幼少期、音楽好きで病弱だった彼のひとつの癒しが、ジュリー・アンドリュースの映画だった。そんなショタ涼矢もいたって想像していただきたかったんですよ!!

 

……なんてね、その場の思いつきですけどね(笑)
でも、こんな遊びができるのも、モブをモブのまま終わらせない気持ちで書いているからかなぁと思ったりします。

なんか長くなったので、本日のショートコントはお休みです。ネ、ネタ切れちゃうよ!(汗)

 

-----------
☆こちらもよろしくお願いハニー☆
ハロウィンコン参加作品
第一弾「Blood of the Beast」
https://fujossy.jp/books/8150

第二弾「Bloody Beast」
https://fujossy.jp/books/8628/

絵師様アンソロジー参加作品「Love letter」
https://fujossy.jp/books/6068/

☆画像版SS置き場 (pixivです)
https://www.pixiv.net/member_illust.php?id=31334215

☆Twitter
https://twitter.com/towa_coy
お気軽にからんでください。