「兎を見て〜」シリーズに出てくる作品について
最初全然ミステリーにもハードボイルドにするつもりもないまま書き始めてしまったんですが、「兎を〜」内に引用されているまたは登場した作品はミステリー作品が多いです。こちらでひととおり出てきた(出てくる)作品について振り返りたいと思います。
1話:観てるDVDは「オリエント急行の殺人」原作はアガサ・クリスティ。犯人に同情的な話。
2話:引用は宮沢賢治の「春と修羅」「小岩井農場」だけ。
3話:ラズミーヒンはドストエフスキー「罪と罰」のキャラ。同作品から引用あり。前回のアトリエブログにも書きましたが、悪霊ニコライは笠井潔「バイバイ、エンジェル」シリーズの敵役。「尊敬しているのはポアロじゃなくてマープル」はネタバレになっちゃうんでポアロシリーズをお読みください。
4話:「飼い犬とダンスを踊る…」はレイモンド・チャンドラー「長いお別れ」のもじり
5話:引用はアンデルセン「人魚のひいさま」、観劇したのはシェイクスピア「マクベス」、冬吾が観ているDVDは「ゴドーを待ちながら」。原作はサミュエル・ベケットの舞台。冬吾がベケットを観ているのは才木を待ちながらなので、「後藤が待ちながら」だなって…親父ギャグでしょうか…笑
番外編「尾を振る冬吾の鏡は横にひび割れない」:アガサ・クリスティ「鏡は横にひび割れて」のDVDを観ています。
クリスティの登場率が高くて、もう少し満遍なくと思うんですが。5話を書いてみて才木が大学時代ミス研に所属していたことが明らかになりました(笑)。 5話は明日から2週間ほど連載します。