覗き見ている私
「その恋の向こう側」更新しました。
第154話 Someone Like You(1)
https://fujossy.jp/books/1557/stories/39253
ちょい前のアトリエブログで
筆の勢い、という話を書きましたが、
全体の構想をきちんと練り込んで書いていないために
後から辻褄合わせに苦労することは多々あります。
ですが、それよりも
「ああ、だからそうだったんだ。」と
思うことのほうが多かったりします。
たとえば最近だと「哲はいつも長袖」の件。
哲がビッチであることは最初からの想定ですが
ここまで闇深いメンヘラキャラにする予定はなく。
なんとなく流れでそうなっちゃいました。
でも、何かしら抱えている子だってことを
涼矢はいちはやく感づいていた……
ということを書こうとしたときに
どこでそれを気づき得たのかを考える必要が出てきて。
そこを考えていたら、ああ、リスカ痕とか見たかもな、と。
でも、リスカだったら、周りの子も気づきそう。
しかも哲は大学では女友達もたくさんいる明るいキャラ。
彼女たちには分からないけど、涼矢には分かる、
……というには、リスカ痕は、ちょっと不自然な「根拠」のように思えました。
そこで、アームカットなら分かりにくいだろうと思いつきました。
長袖着てたら、まず、分かりません。
それから、自分で書いたものを読み返してみたら、
初めて描写した哲の服装は
「白Tシャツの上にチェックのシャツを羽織って、」
とありました。
ここを書いた時には、まだアムカのことは考えてなかったんです。
それが後になってそういう話になって。
「あ、だから哲は夏場の焼肉だってのに、わざわざ重ね着してたのか。」
と、自分で腑に落ちてしまった。
そんなようなことが、何回もあります。
だから、私は、自分で考えているというより、
彼らのことをどこかで見て書いているだけ
……という気がしてしまうのです。
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