最初に出会ったもの

「その恋の向こう側」更新しました。
第794話 to the future (2)
https://fujossy.jp/books/1557/stories/222624

 

またBのLがどっか行っちゃってますけれども(笑)

 

昨日は木原敏江先生の「摩利と新吾原画展」に行ってまいりました。
私の最初の「BL」との出会いは、おそらくこの作品です。(同時期に「パタリロ!」があるけど、ちょっと違うw)

それ以前に竹宮惠子の「風と木の詩」や萩尾望都の「トーマの心臓」は世に出ていましたし、概要も知っていたのですが、その単行本を手にするより先に、「摩利と新吾」は掲載雑誌「LaLa」を買っていた友達に借りて読んでいたのですよね。つまりリアルタイム読者でした。

美しい原画(特にカラー原画!! 保存状態もよかったのでしょう、感謝です)を前に、ふと気づきました。

「その恋の向こう側」の構図って、まんま「摩利と新吾」だなあと。

年齢差も体格差もない二人。
陰の摩利、陽の新吾は涼矢と和樹の性格にダブる。
元は友情に始まり、そのうち陰から陽に対して「性愛」を伴う恋愛感情が湧き、陽はその想いの丈に応える、という形で成立している関係。
メインカップルだけでなく、取り巻く人々それぞれにもエピソードがあるという群像劇の体裁。
恋愛物ではあるが「成長譚」にも重きを置いている。
等々。

とはいえ、違うところも当然いっぱいあって、その筆頭は「摩利と新吾」は肉体的には結ばれない、って点です。「その恋~」は……ご存知の通りです(笑)


「風と木の詩」も「トーマの心臓」も友達(対等な立場)から始まっていて、陰と陽の組み合わせで……といった共通項はありますが、「群像劇」「成長譚」という点では「摩利と新吾」はそれらとは大きく異なります。

そうしようと意識したわけではないのですが、「その恋」が現在のような形になっているのは、私のBL原体験である「摩利と新吾」を知らず踏襲していたのだろう、と思います。

初めて出会ったものの影響って大きいですよねえ……(笑)

 

※本日のショートコントはお休み

 

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