肉付けられなかったプロット晒す②地上の金魚は太陽へ近付く

女性主人公/輪姦/モブ姦/快楽堕ち/死ネタ/性奴隷

 

☆地上の金魚は太陽へ近付く

・月島火乃香(ほのか)…森のカノジョ

・水瀬森夜(しんや)…輪姦される

・土橋晶…森夜のことが好き

・金平鐘多(しょうた)…森夜を抱きたい

1話…輪姦、輪姦

2話…脅迫、輪姦快楽堕ち

3話…鬱状態、家にまで来る、貞操帯で慰められる。ホモかと思って別れを切り出し森夜に自殺未遂される。

4話…輪姦、森夜を無断欠勤させてデート、脅迫に応じなかったためハメ撮りを流出させられる。犯された後を消すため寝かせた水瀬と2人で焼死。

精液採取した物と手紙、携帯電話のメールのコピー、写真、ボイスレコーダーを入れたクーラーボックスが風呂場で見つかる。

前日に誰かに2通手紙を書いている。→多分会社と家族(加害者の)

・鬱った水瀬に、一緒に死んでよと言われて肯定する

 


心中END. 

・途中で自殺未遂起こす

・写真撮られて憂鬱

BLというよりヒューマンドラマ?

 

 

 

  大体の言い分は①と繋がる。個人的に快楽堕ち性奴隷肉便器END(以下肉便器オチ)はそこで終わりではなくむしろ始まりくらいに思っていて、こいつ生き残れる?自己嫌悪で鬱って死んじまうのかな、特定の相手に収まっていられるのかな…って思ってしまってやっぱり死なせるか殺してやりたくなってしまうので、かといって好きな人と死なせてやりたい…という独善的で退廃的なお節介が出てきてしまうわけで。そういう意味ではこの主人公(女)は役割の奴隷ですな。カレシの運命に都合よく寄り添ってくれる恋人ということですね。

 

 肉便器オチってなんか性欲先行の人間の残酷さの縮図って感じがしてわたくしの中の半信半疑で揺れ動く性悪説を強めていく。見てはいけない、触れてはいけない、測ってはいけない他者の倫理観を垣間見てしまった気がしてどうにも気が引ける。でも好んでいる側(場合によっては発信者も含む)はそれに気付いていない…みたいな恐怖すらある。サイコパスかよ、と。それを自ら書くことによってこの疑心暗鬼と恐怖を昇華したさがある。克服した気になって。でもダメですわ。自分で書いたものは、あくまで完全虚構で現実みに投影できない。

 

 この恐怖感、あの胸糞悪さを現実と虚構の区別ができていないといわれたらそれまでなのですが、ストーリーの楽しみとは虚構に現実を投影する点でもあり、それがわたくしとしては不都合な方面に作用してしまったという弁解。しかし本当に、わたくしが現実と虚構を区別できていない人間であると指摘されたなら、否定できなくもある。かといって特に自身でそのことに深く自覚を持てる精神的疾患の診断や症状はない。

 

 とはいえこういう創作があるから欲望の捌け口があるのではないかと思う。わたくしの個人的な感情は置いておいて陵辱モノ規制については理屈では反対です。たとえ、否、実際建前であって、本当に建前だったのだと知らしめられてしまった昨今話題になっている「表現の自由」がある文化に骨の髄まで染まりきってしまったという点でも。

 

 個人的なつもりではメリーバッドエンド。このカップルだって肉便器にならないで、カレシを肉便器にさせないで生きていたかったと思うけれど。たとえ他の受信者がバッドエンドだと思っても、こうなってしまったからには彼等を生かし続けることはわたくしとしては無理だった。生きていればいいことがあるかもしれないけれど、このカップルは生きている間に起こりうる屈辱より2人で終止符を打つことを選んだのかなって。BLというジャンルに相応しくない女を主人公に据えた理由は、最後の復讐とさえ思える行為で、男なら暴露してほしくなかったんじゃないか?っていう女だって性的被害に遭ったなんてなかなか暴露できないとは思うんだけれども。人間は誰しも異質な価値観を持つことはあるが、ちょっと異質な価値観というものを性別単位で分断した…みたいな感じで。性別単位どころか個体単位で価値観なんて違うんだけどさ。それから、BLというジャンルでは女が主人公になることでどこか1枚フィルターがかかってしまうという感じがわたくしの中であったから。どういう意味でも。

 

 ちなみにタイトルは「俎板の上の鯉」から。真夏のアスファルトに置かれて飛び跳ねる状態が太陽に近付いてるな…みたいな。ちょっとこの創作はしんどくて書けなかった。