ハッピーエンドとは

「その恋の向こう側」の『第888話』記念作品、ほぼ毎日連載中です。本日第43話を更新しました。昨日がイレギュラーな時間帯(夕方5時ごろ?)の更新だったので、お見逃しの方は2話連続でどうぞ。

 

「αとΩの向こう側」
https://fujossy.jp/books/15955

「αとΩの向こう側」第43話直リンク
https://fujossy.jp/books/15955/stories/315392


さて、昨日お知らせしました通り、「往きゆきてカサンドラ」をKindleに移行したのに伴い、fujossyさんからは下げさせていただきました。
Kindle Unlimitedをご利用の方は無料で読めます。
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下げてから書くのもどうかとは思いますが、今日はこの作品について思うところを書こうと思います。というよりも、ここにないから書けるようになったというのが正しいのですが。だって自作品の解説なんて野暮でしょう。伝えるべきことは全部作品に込めるし、説明しないと伝わらないならそれは作者の落ち度だし。「作品読んでください、以上」が書き手の正しい在り方だと思ってます。

 

という山のような言い訳をしてから解説します(笑)

 

この作品については、以前にもこのような形でアトリエブログに書きました。

「多大なる影響を受けております」
https://fujossy.jp/notes/19865

実際このように書けたかどうかは読者の皆様に委ねるとして、今回は「この話はハピエンなのか」という話です。

 

これについての私の見解はTwitterで一度書いたことがあります。正確な文章は忘れましたが「主たる登場人物全員が欲しいものを得たからハピエン」と書いたと思います。今もそう思っています。

 

以下、ネタバレなので未読でネタバレイヤンな方はここまでにして、上記のKindleさんから作品をポチッとしていただけると幸甚です。何、上まで戻るのが面倒くさいと? では、ここにもリンク貼っておきますね。読者ファーストがモットーです。
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ネタバレ開始。

 

命題 「往きゆきてカサンドラ」はハピエンなのか

 

その後の想像も交えつつ考察します。

 

大我と琉加→相思相愛となったのでハッピー。大我はおそらくこの後経験値の浅い琉加に「かつて桝谷圭史にされたこと」を誘導するようになるし、琉加もそれを受け入れるんですが、琉加ちゃん基本心根が優しいのでセックスのたびに辛くなってEDになっちゃいそう。でも、不思議と女装すると平気だということが分かって、女装の弟がドMの兄へのお仕置きプレイとかするようになると思います最高ですね。

 

蘭子→依存的性格な彼女は他者に求められないことには自我が保てないのだけれど、わがままな百合に懐かれることによって居場所を得ることができたのでハッピー。たぶん百合の家では嬉々として食事を作ったりしてる。大抵の百合のリクエストには何でも応えるけど、「ちゃんと野菜も食べなさいよ」「その服、ちょっと露出が多すぎるわ」とかお説教しつつ世話をしてる。「規範」と「他人にも規範を押し付けること」にも依存してるので説教のしどころ満載の百合といられるのもハッピー。

 

百合→無条件に自分を愛し、庇護してくれる人、そして自分の愛を全力で受け止めてくれる人、つまり「お母さん」が欲しかった彼女は蘭子をそばに置くことで満たされるのでハッピー。蘭子に甘えることで彼女は「こども」時代を取り戻す。彼女が蘭子をエステや旅行に連れ出すのは、大好きなママへの"親孝行"。すべて疑似だけど。

 

鳳城眞秀→好き好き大好きな桝谷圭史を半永久的に手に入れたのでハッピー。万一、桝谷が驚異的な回復を見せててきぱき喋ったり自由に歩き回れそうになったら、きっと舌やアキレス腱切るぐらいのことしてでも「自分のもの」にし続けようとする。どっからどう見てもサイコパスですありがとう。

 

桝谷圭史→「他人のものを奪うのが大好き」な彼は、「自分の体」を鳳城に委ねざるを得なくなり、ある意味自分自身が「鳳城の所有物」になってしまったため、自分が何かしようとするたびに「鳳城のもの(である自身の体)を奪う」ことになり、晴れて「生きている限り他人のものを奪い続けことができる」ようになったのでハッピー。

 

あともうちょっと物語に関わらせたかったスクールカウンセラーですが、彼はいったん大学に戻って博士号でも取って講師などを務めた後、再びスクールカウンセラーになると思います。「あの時、助けられなかった兄弟」が彼のトラウマとなり、逆に優れたカウンセラーにはなるんですが、実は少年愛者だったりする。でも、それを「実践」することはなく、その秘密は生涯明かさずに、「大好きな少年たちの幸せのために」生きていくのです。それもまた彼の幸福。ハッピー。

 

以上です。

 

ご覧の通り、全員ハッピーな未来しか想像できず、「ハッピーエンド」としか言いようがありませんね。証明終わり。


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その他Kindleには下記電子書籍を置いています。

☆カサンドラで心が荒んだら優しいヒーロー達のお話もどうぞ。
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