こんばんは。

 閲覧、リアクションありがとうございます。一日遅れましたが、バレンタインSSを書いてみました。ダーっと書き上げたので誤字脱字ありましたら申しわけないです。お暇つぶしになれば幸いです(´V`)♪

 

 災害に見舞われた読者さま、クリエーターさま、大変だったと思います。一日でも早く元の生活にもどり、心も体も元気になりますように。

 

 そして第一回fujossy小説大賞・秋、第一次選考を通過されたクリエーターさま、おめでとうございました☺

 

 

 

 

※圭吾side。

 

 

 

 もうすぐバレンタイン。女性にとっては、男性もか、そわそわ落ちつかない、どきどきする日。

 

 

 

「はい、喬木くん」

 

 なんですか、片山さん。メールチェック後、俺のデスクの上にポンッと置いたのは焦げ茶色のシックな包装紙、ピンクのリボンをかけた長方形の箱だった。

 

「来月のお返しを楽しみにしているわ」

「……はぁ、ありがとうございます」

 

 意味が分かった、バレンタインデーの義理チョコだ!そっか、俺も澁澤さ……一颯さ……あー、あー、こほん、旦那さまに渡そうかな。

 

 

「あら、やだ、喬木くん。顔が赤いわよ?残念ね、わたしは人妻、他をあたりなさい」

「は?」

「あと10年早く出会ってたらねぇ。うふふ。喬木くんでも、全然オッケーなんだけど」

 

 はぁぁ?!心なしか、片山さんはうきうき、いや、俺。結婚しているのですが。あり得ない話しだ。

 

 とは言えず、有り難く義理チョコを頂いたのだった。義理チョコを頂いたのは、小橋経由で莉子さんからと、部署内の片山さんを含む3個、合計4個。これでも去年より増えた。……当然、澁澤さんは……。

 

 

 モテる旦那さんを持つとモヤモヤが増える!

 

 

 

 マンションへ帰ると、今日の帰宅は俺の方が早い。よし、準備をするか。米を研ぎ、炊飯器にセット。冷蔵庫を開ける。簡単で悪いが、しょうが焼きをメインにした晩ごはんにしよう。キャベツの千切り、豆腐とおあげの味噌汁と小松菜のお浸し。澁澤さんが帰ってくるまで、バレンタインデーに渡したい「ガトーショコラ」のレシピでも検索しようかな。

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

「ただいま」

「おか、お帰りなさい!」

 

 まだエプロンを着けたままだった。お出迎えをすると、案の定、澁澤さんの持つ紙袋の中にはたくさんのチョコレートの箱が。うぅ、去年より多くないか?

 

「事務所にチョコレートが届いてたんだ。喬木さん、食べなよ」

「……悪いです」

「義理だよ、拗ねているの?」

「別に。ご飯の準備、しますね」

 

 ぷいっと横を向く俺は全然可愛くない。自分でも分かっている。

 

「待てよ、お帰りなさいのキスは?」

「え、それは……」

 

 紙袋を置くと俺の腕を取る。俺の両頬を手のひらで包みこみ上に向け、唇に触れた。……キスが長い。

 

「焼きもちやきの奥さんを持つと、嬉しいけど。俺は喬木さんが作ったチョコレートしか食べないよ」

「……はい、嫉妬しました。14日、待っててくださいね」

 

 そんな台詞を囁かれたら、真っ赤になる。結婚後は澁澤さんは輪をかけたように優しい、夜も。たくさん愛してくれる。

 

「ご飯の前に、お風呂にしますか?」

「一緒に食べよう。1人じゃ寂しいだろ」

 

 俺がiPad Airでガトーショコラのレシピの検索をし、出したままの画面を見つけるのは時間の問題だ。

 

「それ……!」

「楽しみにしてます。来月は俺がお返しするよ」

 

 機嫌がいい。その日の夜は……。恥ずかしくて言えないや。鼻血が出そうです。

 

 

 終わり。

 

 

 今日の更新はお休みします、ごめんなさい。皆さまも季節の変わり目にはご自愛ください。明日は更新します(_ _).o

 

 

 水瀬夕映,゜.:。+゜