『できれば長い目で成長を見守っていただければと』のその後の大浦ラクガキ

『甘く胸がうずくのは』と『できれば長い目で成長を見守っていただければと』のその後の大浦のラクガキSSを掲載(∩´∀`∩)

 下ネタ注意です。

 

二人はヤることヤりつつ、雲仙は付き合ってとは言い出せず、大浦は付き合うという選択肢が頭にちらついている状態です。

大浦が疲れた状態で酒を飲むと記憶飛びを起こすのは相変わらず。

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[できればSS 和式トイレにて]

 

飲み屋の入るビルの共同のトイレの前で待っていると、また大浦さんに呼ばれた。

薄暗いトイレには小便器ひとつと扉の閉まった個室がひとつ。

 

「大浦さん、どうしたんですか?具合でも悪くなったんですか?」

 

声をかけるとカチャカチャと鍵の開く音がして、くすんだ個室の扉が半分ほど開いた。

僕は躊躇なくその隙間に体を滑り込ませる。

 

個室内は配管の関係か意外に広い。

そして大浦さんは和式便器をまたいでしゃがんでいた。

 

えーっと???

 

「知ってたかミズホくん!ズボンを膝下まで下げると邪魔になってウンコ出来ないんだぞ!」

「………そうなんですね。知らなかったです」

 

 

 

 

 

えーっと、それで?

 

「ウンコ……したいんですか?」

「いや、全然!」

 

えーっと………。

あ、ああ、そうか僕を個室へ誘うために……。

 

「これじゃ座りションベンもできないよな。うーん。本当にみんなどうやってるんだ」

「でしたら……」

 

僕は背後に回りこんでしゃがみ、手を大浦さんの膝下に差し込んだ。

そしてぐっと重心を後ろに移動させて大浦さんを抱え上げ、すぐ後ろの壁に寄り掛かる。

 

「うわっ!え、何だ?」

「小さい子供がこうやってトイレさせてもらったりしてますよね?」

「そうなのか?いや、でも……」

「はい、大浦さんシーシー」

「え……いや…すっこんだ!出ないよ!」

 

「そうですか……では、僕としては少し勇気が要りますが……」

はぁ……と一息ついて、膝を抱え上げる腕にグッと力を入れなおした。

 

「よし、心を決めました。大浦さん、大きい方、どうぞ」

「ええ……?そっちも出ない……」

「いえ、僕なら大丈夫です。大浦さんの性癖に寄り添い、極力NGを減らしていくつもりです」

 

「性癖???NG?…え、俺の事嫌いって事?」

「まさか!逆です。大好きです。でも出ないと言っている大浦さんに強制的に排泄させるほどのテクニックは僕に無いので……あ、出ないなら、このまま入れていいですか?」

「は……?何を?というか………俺、ここで何してるんだ?」

 

大浦さんは急に酔っ払いモードから通常モードに戻り、また記憶飛びを起こしてしまったようだ。

 

「今ですか?大浦さんは今僕を誘惑しているんです」

「誘惑……?」

「個室に呼び込み下半身をさらして、僕の知らない事を教えてくれようとしたじゃないですか」

「はっ!?  ……え、俺そんなこと??」

「今さら……ダメ……なんて言わない……ですよね」

大浦さんの首筋に顔を擦り付け、同意を求める。

 

「こんなとこで…そんな……」

「ダメ……ですか?」

「ここじゃ……ダメだ」

 

はぁ……やっぱり通常モードの大浦さんは常識的だ。

ガッカリしながらも、腕の中の温もりと重みを諦めきれなくてギュウギュウと強弱をつけて抱きしめ、頬ずりを繰り返す。

 

「どうしても……ダメ……ですか?」

「だから、ここじゃ、ダメだ。わかるか?ここじゃダメだ」

「わかりました……うーー。わかってます。諦めをつけますからもう少しこのままで……」

「いや、だから『ここじゃダメ』だから……」

 

「わかってます!はぁ……」

猛る心を落ち着けるんだ。

 

 

……そうだ、心を落ち着けるんだ。
観自在菩薩 ……行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄 舎利子 色不異空 空不異色 色即是空 空即是色 背面座位 対面騎乗位 背面騎乗位 背面側位 背面立位 対面座位 ………

 

「大浦さんならやっぱり顔面騎乗が定番だったりするんですか?」

「……は?」

「あ、いえ、何でもないです」

ダメだ。全く煩悩が消えない……。

 

「……ここから出るぞ。腕離せ」

「もう少し…ダメですか?」

「こんなとこにいつまでもいたってしょうがないだろ。行こう」

大浦さんが壁に手をついて立ち上がってしまった。

 

そしてガックリと落ち込む僕の腕を掴んで立ち上がらせてくれる。

反動のフリをして、ギュッと大浦さんに抱きついた。

それを大浦さんは厚い胸でしっかりと抱きとめてくれる。

 

……嬉しい。

大浦さんの胸、甘えたくなる。

 

胸に顔を埋めようとしたら、顎を掴んで引き離されてしまった。

 

……ガッカリ……した僕の唇に一瞬柔らかい感触。

 

「うち、来るだろ?」

 

目の前には優しい大浦さんの笑顔。

 

「行って……いいんですか?」

 

「来たくないなら別にいい」

 

背を向けてさっさと個室から出て行く大浦さんの背を追って、ギュッと手を握った。

 

「お邪魔させてください。…その…不埒な真似など一切しませんので……」

「……それは…まぁ、うん」

 

ちょっと困ったように眉毛が下がっているけど、やっぱり大浦さんの笑顔が好きだ。

 

僕たちの手は、人目を気にして離れても気づけば自然とからまり合い、大浦さんの部屋までずっと繋がれたままだった。

 

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そして雲仙は大浦が酔ってない時でも煩悩まみれの発言を連発するようになります。

 

追記