『できれば長い目で成長を見守っていただければと』完結記念・閲覧感謝下ネタSS
非常に真面目な雲仙が、10歳上の上司のハートをゲットしようと無駄な向上心をフル回転させ悩むお話。
小学生レベルの下ネタ展開です。
新しい 短編小説コンテスト(42歳以上限定〜おじ様の色香)には数歳足りない大浦さん。
しかし、えーっと、おじさまの色香……?
うん、おじさまと言えるのは50歳からだね(´・ω・`;A)
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大浦さんのマンションで、ビールグラス片手にテレビを観ている大浦さんの頼り甲斐のある背中にそっと抱きついた。
このマンションでもう4回ほど体を重ねている。
きちんとした言葉は交わしていないけど、セフレ以上恋人未満の関係だと僕は思っている。
あと一歩で恋人。
けどそのラインを大浦さんがどう思ってるのかわからない。
初めてこのマンションに泊まった日の朝、大浦さんは男相手は初めてだからと困ったように言っていた。
だけど、アレはきっと僕を気遣っての言葉だろう。
もし本当にアナルが初めてなら、あんなにいい反応が返ってくるわけがないということくらい僕にだってわかる。
仕事でもみんなのやる気を引き出す声かけの上手い大浦さんだから、行為の最中に感じまくって戸惑っているような発言を繰り返していたのは、僕のヤる気を引き出すための演技半分といったとこだろう。
けれど単純な僕はそれがリップサービスだとわかっていても嬉しくてたまらず、ついつい張り切ってしまった。
けど大浦さんの経験値の高さは隠しようがない。
僕がきちんとできるか不安で、かなり時間をかけて指で大浦さんの中をほぐしていたら、それだけで声を震わせイってしまった。
とはいえ、最近は全く人と肌を交わしていないと言っていたのは本当のようだった。
つまり大浦さんはかなりのアナニー上級者……つまりは上級アナリストということなのだろう。
大浦さんはいい反応や喘ぎ声で僕を盛り上げてくれるけど、本音の部分ではまだまだ物足りない男だと思われていることは間違いない。
実際、大浦さんが散々言っていた放尿プレイすらまだ教わっていない。
焦った僕がトイレを覗いて叱られるという情けない状態だ。
大浦さんは仕事でも皆の力量をしっかり見て、段階を踏む。
僕なら最初からマニアックプレイにふみだせると期待してくれていたのに、力不足だったため『その領域に踏み出す前にお前はもう少しチンコで頑張れ』という事だろう。
大浦さんがこれまでやった中で一番良かったプレイはどういう内容だったんだろう。
僕はいつかその領域にたどり着けるだろうか。
過去の男に嫉妬するほど自分を高く見積もってはいないけど、どういうプレイをして何が良かったかは知りたい。
いや………過去の男は気にならない……なんてやっぱり嘘だ。
もっと僕を好きになって欲しいから、男女関わらずどういう人が好みか、どういうプレイが良かったのかすごく知りたい。
それは無理でもせめてここ最近、人と肌を合わせていなかった期間、どうやって自らの身体を慰めていたのかを知りたい。
それを知ったところで一人の時の楽しみだからと言われればその通りだけど、大浦さんを満足させられる男になるための何かのヒントが見つかるかもしれない。
◇
僕を恋人にしてくれませんか。
そうハッキリ言って面倒くさがられるのは嫌だ。
だから僕は恋人にしてほしいと、遠回しに匂わせる事しかできない。
けど大浦さんは全く嗅ぎ取ってくれていないように見える。
まあそこも手練手管なのかもしれない。
だから僕は最近言葉遊びのフリをして、大浦さんの本音を探ってばかりだ。
『大浦さんが人と肌を合わせていなかった期間、どうやって自らの身体を慰めていたのか』今日探りたいテーマはこれだ。
何か道具を使っていたのか、手がお好みなのか……。
うまく質問して道具の名前でも出れば、それを使ってさらに大浦さんを満足させる事が出来るかもしれない。
背後から大浦さんに抱きついた僕は、まるでクイズでも出すように、陽気な調子で質問を口にした。
「大浦さん、お尻に出し入れするものと言って一番に思いつくのは何ですか?」
「は?」
キョトンとした顔で振り返る大浦さん。
そして即答。
「そりゃ普通ウンコだろ。って何だよこの質問」
「え………………ウンコ……?」
やっぱり大浦さんは上級者だった。
そんなさも当然のような顔をして……。
「……チンコじゃなくて?」
「……いや、まあそれは…でも普通はウンコって答えるだろ」
大浦さんを抱く腕が小さく震えた。
大浦さんの普通がよくわからない。
少なくとも僕はウンコを出した事はあってもお尻に入れた事はない。
あ…ああ、やっぱり大浦さんは遥かな高みにいる。
「そうですか。僕もいつかは入れられるよう頑張りますので、これからも長い目で見守っていてください」
「あ、お前便秘なのか?」
「いえ、至って快調です」
大浦さんの普通を理解できなければ、恋人になどなれないのかもしれない。
「大浦さん、僕もっと大浦さん事を知りたいです」
「お?おおう、そりゃありがとな」
だからこのままセフレの1人としてでもいいので、僕をそばに置いていただけると嬉しいです。
はぁ……遥かな高みにいる大浦さんなのに、僕のレベルに合わせてノーマルな行為のみで済ませてくれているんだ……そう思うと益々好きになってしまう。
けど、僕は密かにチャレンジしようと思っていることがある。
これからお風呂で大浦さんの中をシャワ浣させてもらうつもりだ。
大浦さんもあらかじめ準備してくれているはずだし、排泄用の医薬品などを使わない、ノーマルなじゃれあい程度に過ぎない。
大人な大浦さんからしたらまだ赤ん坊のハイハイレベルの小さな一歩。
それでも未来に繋がる一歩だ。
恋人への道はまだきっと遠い。
大浦さん。
正直、ウンコを入れるレベルにまで到達できる気は全くしていませんが、さらなる努力をしていきますので、今後とも末長くご指導ご鞭撻の程、宜しくお願いします。
〈終〉
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大浦は恋人として付き合おうと言い出すタイミングを探っていて、この日イチャこいた後に言うつもりだったけど雲仙が無駄に風呂で張り切ってアレコレしたため疲れ果てて言いそびれる。
大浦はもちろんアナニー上級者ではありませんし、上級アナリストはアナニストとなんの因果関係もありません。
そして丁寧に扱われれば最初っからケツでアンアンなる人もいる。
シャワ浣=シャワーで中まで洗うこと。
通常ならそんな大変なことにはならないはずだけど、相手の状態を確認せずにするのはやめたほうがいい気がする。
こちらのSSは、忘れなければそのうち本編に収容いたします。