『ヒュアキントスの影を追え』完結しました

 

間に合いました……締め切り6日前に……ヒュゥ……!!

エロシーン多め(当社比)で頑張ったので読んで頂けたら嬉しいです。

 

ここでCMです!

 

私の推し作家様であるねじめさんの小説「7番目の死霊魔術師」を是非ご覧になってください!!!

世紀末×オメガバースという異色の舞台設定で繰り広げられるオメガバースなのですが、私の中のちなみ魂がうずく最高の設定に是非注目して頂きたい!!

オメガバースって「うなじ」を噛むのが大きなイベントとしてあるじゃないですか。「7番目の死霊魔術師」ではΩの主人公がうなじを噛まれないようある方法を使って封印を施すんですけど、それがエモさの塊なのです…

うなじ→頸椎→頸椎は7つの骨からなる→7といえば…

と連想ゲームのように無駄のないかつ奥行きのある設定が最高なのです…

これはもう読むしかねえ…!!

 

BLoveに来て初めてファンアートを献上した思い出深い作品なのですが、主人公とその番を描いたイラストをありがたくも表紙絵にしてくださっています(泣)

絵はともかくお話はとても素敵なので、一味違ったオメガバースが読みたい方、スプラッタ描写に血湧き肉躍っちゃう方にはとってもおすすめです!

 

〜CM終わり〜

 

 

完結した喜びも束の間、私の脳裏にはある疑問が浮かびました。

 

Q.ヒュアキントスはどこ…?

A.ヒュアキントスはあなたの心の中に…

 

はい。

最後までヒアキントス出てきませんでした。

「絶唱カラオケマンのうた」という曲の中に「ヒアキントスが見えないか」という歌詞があるのですが、何故かわからないけどここでは文脈的に「ヒアキントス」が「自己愛の象徴」とされているんです。

ググった限りだとヒアキントスが自己愛の象徴だとする文献とかはありませんでした。何故かは分からないけどこの歌の中では「ヒアキントス」と「ナルキッソス」が混同されているんですね。

それがこの話を書いたきっかけです。

 

元々は自分と同じ顔の男と興味本位で寝る即物的わかりやすBLを書こうかなと思っていたのですが、ドッペルゲンガーやナルキッソスまわりの神話や設定をこじつけたところ、意外と上手く機能したのでこんな感じのお話になりました。

ヒアキントスとナルキッソスは全然違うお話だけど、2人とも美青年(美少年)設定なのと、死後に花が咲くことと、その花のエポニムがあるという共通性を見出して、それとなく登場させてみました。

 

西風(ならい)パイセンは、ヒアキントスに片思いをしていた西風の神ゼピュロスから名付けました。

百合錦がヒヤシンス(=ヒュアキントス、ヒヤシンスの別名は錦百合)からの名付けなので、悪役として登場させてみました。

 

寒水が百合錦に化けるところは、オウディウスの「変身物語」に若干ちなめたなと思います。

エコーも、オリジナルを模倣するところがドッペルゲンガーっぽいし、考えると色々こじつけられるので、いい題材を選べたと思います。

 

一応コンテスト応募してますが、今回の目標は「締め切りに間に合うこと」。無事達成できて良かったです。

50023字。1ヶ月で5万字も書いたの!? 私にしてはすごい!!

 

元々超遅筆で未完結作品も数多くあったものですから、完結出来たことと、1ヶ月で5万字という自分の中では多い文章量を書けたことはなかなかすごいことです。

この作品の前に、BLoveさんの中編コンテスト用に約4万4千字のオカルトホラーBL小説を1ヶ月半で書いたので、11月下旬辺りからずっと辛くて楽しい毎日でした。

 

今後は、

『ヒュアキントス〜』をBLoveに転載、

『さよなら僕のサードマン』をfujossyに転載していこうと思います。

『さよなら僕のサードマン』はオカルトホラーBLなのでまた違ったテイストですが、こちらもお気に入りなので読んで頂けると嬉しいです。