『人魚の唇のほどき方』今週中に更新予定

次のお話もちょっとずつ描き進めています。

1ページに2コマという省エネの極みなレイアウトにも関わらず追いかけてリアクションを下さる皆様、いつも本当にありがとうございます。

 

そういえば人物紹介をしていなかったので、物語の整理も兼ねて書いてみようと思います。

 

 

鳥海 滝 (とりうみ ろう)

 

人間と人魚の間に生まれた父母を持つ。

父→人間×ローレライ

男のローレライは醜いそうなんですがあまり深く考えないでいただけると…

母→人間×日本の人魚

人魚って世界中にいるけど日本の人魚は八百比丘尼の話とか小川未明とかを思い浮かべてもらえれば…

先祖返りで人魚の血が濃い。意向に関係なく歌声で人間を魅了してしまう。魅了された人間は動けなくなり、それが為慈の交通事故の原因に。それ以来、一切言葉を発さなくなる。

鳥海は吉本ばなな著「うたかた/サンクチュアリ」の登場人物・鳥海人魚から。

ロウはローレライとメロウのロウです。

 

 

冷泉 為慈 (れいぜい ためちか)

 

ロウの親友。一般的な人間。サッカー部。

ロウの歌声が好きだがうっかり路上で聞いてしまったためにテンプテーションがかかって動けなくなり車に轢かれて重傷を負い、一時は意識不明の重体に。

現在は全身不随で意識だけが明瞭という状態だが、つい先日ロウのことを考えていたら右手の人差し指だけが動かせるようになる。

名前は、1222年博多の海に現れた人魚を検分しに朝廷から派遣された冷泉中納言(冷泉為相)から連想。

 

 

 

井舟 染雪 (いふね そめゆき)

 

サッカー部。為慈の後輩。一般的な人間。

冷泉に強い憧れを抱いており、事故の原因となったロウに対して敵意を持つ。

名前の由来は特になし。人魚といえば海、海といえば舟ということで舟の字を入れてみたり、母音が波のように寄せては返す作りにしてみたりと、即興で考えたにしては良い名前と思います。

 

 

次の話まで読むと大体の人が気づくと思うのですが、ところどころアンデルセンの『人魚姫』に擬えています。人魚尽くし楽しいな〜 こういう表面を撫でるだけのちなみ方が好きなんですよね…

けれど今後はロウに近づく一般人間が出るかもしれません。

 

日本最古の人魚伝説は日本書紀(6/22訂正)に記述があるそうですが、人魚伝説って世界各地にあるというのが大変興味深いです。

学術的には説明がついたりするのでしょうけど、ワンチャン人間の集合的無意識みたいなものだったら面白いな。

 

 

 

6/22 訂正:

日本最古の人魚伝説が記述されている書物を「古事記」と書いてしまいましたが「日本書紀」の間違いです。

失礼しました。

 

 

以下蛇足:

日本書紀には聖徳太子が人魚を連想させる人物と会い見える記述があるのですがその説明を読んだ時「ギャ◯マンガ日◯のフィ◯シュ竹中さんや…」って思いました。観音正寺で会った人だろ!! 先生はそこまでご存知でフィッ◯ュ竹中さんを…?

 

ちなみに私は俳句師弟の腐女子を3年ほどやりました(いらない情報)

嵐山光三郎先生も奥の細道師弟推し(?)だったけど蕉門十哲ガチ勢的にはやっぱり万菊丸と絡むのが王道なんですかね…残した俳句がイチャラブすぎるもんね…( ˘ω˘)

奥さんいた説もあるし奥さんいた説がミュージカルにもなってるけどやっぱり奥の細道師弟が好きなんじゃ︎︎〰︎〰︎。刷り込みですね。漫画で万菊丸と笈の小文の旅してたら多分万菊丸と宗匠に狂ってたと思う。

だって万菊丸を夢に見て泣くとか本当バッショサン勘弁してくださいよ! ラブラブじゃないすか!

才能はさほどだけど師匠への献身がすごい曽良さん。本命が別にいる宗匠を見つめる切なさを思うと刺さる。

バッショサンは本当沼ですね…