「俺自身を超えた恋について」50話目公開

https://fujossy.jp/books/21251

 

一つの区切りです。まさかこんなに連綿と書くと思っていなかったので、自分でも非常に驚いています。

 


感想を頂戴した中でズバリご指摘頂いた主人公エディの危うい感性、お楽しみ頂けましたでしょうか。

元々いにしえのブランド・風俗小説的なものが好きだったので、現代風に刷新して書きたいなあと思っていたこと、あとは書き始める前に何本かフランソワ・トリュフォーの監督作品を立て続けに再鑑賞したので、特に最初あたりのエディの造形へ確実に影響を受けています。でも彼が描く奔放かつ尋常ではない女性のキャラクター性をBLの登場人物へ当て嵌めることは、やはり簒奪になるのでしょうか?

 


エディが覚える煩悶、そして見せる奔走、厚かましさ、不謹慎、何より彼が恋するマーロンの煮え切らないスカした態度も、全て滑稽なものであるとの前提で書いています。非常に悪趣味な笑いだとは思いますし、笑い辛い所も多いなあと自分で読み返していて感じますが。

拙作が喜劇であることを前提として、またそれが唯一の正解では無いことは留意すべきだとしても、恋って素晴らしいんじゃないかなあと書けば書くほど思います

 


非常に天邪鬼な作品であるにも関わらず、ご覧頂き、しかも連日リアクションを下さった方には、感謝してもしきれません。なるほど、こう言う受け止められ方をしたのか……と毎回大変興味深く、また慰められておりました。

 


しばらくは長編の構想を練る為、これまでのような連日更新はではなく、気晴らしがてらにのんびりペースで書いていきたいと思います。ネタは山ほどあるのです。

一応自分がマーロンにとってセフレではなく恋人であると言質を取ることに成功したエディですが、自信を持つことにより一層厚かましくなって、焼き餅を焼いたり感傷的になったりセックスを要求したりと忙しくなるものかと思われます。宜しければまた、お付き合い頂ければ幸いです。