黒蝶格子2

いつもご愛読いただきありがとう存じます。ねじめです。

 

日参して評価ボタンを押してくださっている方、ご覧いただいている読者様にはとても励まして頂いています( ᵕᴗᵕ )✩⡱ 最近なんだか心が痩せていけませんね。更新作業をしながら「誰が読むねん」みたいな気持ちになってきちゃって。つい投げ出したくなってしまいダメだなぁと思う日々です。ですので、ご愛読頂いている方々には本当に支えられているなぁと思います。ありがとうございます。

黒蝶格子というお話は、地獄太夫と髑髏女郎の中で説明できなかったところをちょこちょこ補足しています。今回のお話はなんと思われようとも、全部を出し切って書ききるのだ!と言う強い意志の元に書いています。作者のコメントの長さにばらつきはありますが、興味のあるところだけ『ふーん そうなんだー』と思って読んでいただければ幸いです。別に読まなくても…ぶっちゃけどうにかなります。補足だし。物語的には問題ないです。どれくらい書き込めるのかをチャレンジしてみたんですけど、そーとー書き込めるんですね…驚きました。

 

そうそう…

真珠の十六話で三枚起請のお話の説明はしたんですけど、他のお話の説明はしてませんでしたね。興味があれば、実際に落語を聞くのがいいと思うんですが、誰のを聞いたらいいのかわからない!と思うので、概要だけでも…

 

金蔵の爺さん→品川心中

杢兵衛様→五人廻し、お見立て

茶殻ホクロ→お茶汲み 

 

品川心中

すごく有名ですね。

実は前半と後半があって後半は今ではほとんどやられることはないそうです。暗い話だから。

前半は花魁が他の花魁に馬鹿にされて…ってねじめが聞いたのは衣替えで替える着物代が払えない→お客から着物を買ってもらえる当てがない遊女。適齢期が過ぎてしまって、人気低迷している。代わりに人気が出てきた年下の遊女に馬鹿にされたように感じる。そんな祇女がいろんな人にあてを頼んで手紙を出すんですが、御大尽から返事がなくて着物は買えないし後輩には馬鹿にされるから「もうこうなったら死ぬしかない」って心中しようとするんですよ。でも、1人死ぬのは嫌だなーってなって、金蔵さんと言う人を呼びつけて一緒に心中しようとするんですよね。そっからのすったもんだが結構面白いんですが…結局何で心中しようかってことになって桟橋から飛び降りることになるんですね。飛び降りる時に金蔵が渋るもんだから花魁が痺れを切らして橋から突き飛ばすんですよ。その川っていうのが大川…今でいう隅田川ってことですね。妓女も後を追って飛び降りようとした、まさにその時に若衆が妓女の元へときて「御大尽から手紙の返信がきた!」って言われて止められるんですよ。お金のあてができたってことですね。「え!まじ!?じゃあ、死ぬのやめるぅ💕」って飛び降りるのをあっさりやめるんですよ。うそーんって感じですよね。金蔵さん死に損かよ!みたいな…でも実は金蔵さんはどうにかこうにか川から出て岸辺にたどり着いてですね。生きてたんですねー。そんで仕返しをするってのが品川心中後半のお話に続いていきます。

 

五人廻し 

すごく人気の花魁がいて、ある日その妓女目的のお客さんが妓楼にめっちゃ集まっちゃうんですよね。そう5人。そんで各部屋で「花魁はまだかーこねーかー」って文句を言われるんですけど、花魁は御大尽の部屋から動きたくないってなるんですよ。そこに板挟みなる若衆がてんやわんやって話ですね。

 

お見立て

このお話は五人廻しと同じような感じなんですけど。御大尽が人気の遊女に会いにきて待ってるって若衆に言われるんですけど、その御大尽がすごい野暮ったい…うーん。今風に言うと「だせぇ」みたいな感じでしょうか。だから会いたくない。花魁が若衆に「死んだって言っといて」って適当なことを言うんですよね。若衆がそのまま御大尽に伝えると贔屓にしていた遊女が突然死んだって聞かされたもんだからワンワン泣き出して「じゃあ、死んだなら墓参りにいく!」ってなる話なんですよ。でも本当に死んだわけじゃないので墓なんてあるわけない。それを花魁にいったら「適当な墓を見立ててあげればいいじゃん。よろー🙌」って墓地まで御大尽を連れていくお話です。

 

お茶汲み

自分のお客にしたい遊女が一芝居を打つんですけど、それが杜撰な芝居だったって話ですね。

さめざめ泣いてるなーって思って心を痛めてたら目元にホクロがあるなーって。でもそのホクロがずれていくなーってよく見てたら茶殻ジャーン!って。その話を友達にしたら「じゃあ俺もそいつにあってくる!」っていう感じですね。

 

 

落語というのは、噺家によって視点が違ったり、話し方が違うとサゲも違ったりするので、一語一句全く同じ話。ってわけじゃないです。だーいたーいこんな話という理解の程でお願いします。同じ話が噺家によって違うっていうのが面白いところでもあるので、お話を知っていても楽しめるという…不思議ですよね。

 

 

 

それでは、お後がよろしいようで。