年末のご挨拶といつものうちの子会議


気付けばもう一年!
今年もたくさんの方に拙作を読んでいただいて、本当にありがとうございました!

 

不器用な二人のお話も、あとちょっとのところで年内に完結出来なかったですけど、頑張ります……!
他にも、バンビちゃんのおとんの彼氏編書いて新作書いて……っていっぱい書きたいものあるので、来年もまたよろしくお願いします。

 

では良いお年を!

 

↓大晦日のうちの子会議をよろしければどうぞ。

 

***

 

八重崎「大晦日……なので、年始に引き続き『新婚の竿納めと竿初めが同じタイミングになる問題』について話し合いたいと思います……」
ましろ「婚礼の儀式の一環として、年末に夜釣りをする慣習がある地方についてということですか?」
八重崎「ましろは今年度も失格……次の方どうぞ……」
ましろ「えっ、ど、どうして……」
万里「(つーか俺はそんな言葉と暗喩があることを初めて知ったけど……)」←二人のやり取りで察した。
湊「つまり……大晦日の日に、日付が変わってから寝た場合の夢は既に初夢なのか否か的なことですね?」
八重崎「こっちは……もっと深刻……納まらないまま年を越した場合……納まらないものが初まるというパラドックスが……」
湊「それは……なんだかわからないけど確かに大変そうですね……」
ましろ「あの……万里には二人の話していることがわかりますか……?」
万里「いや、桜峰さんも「なんだかわからない」って言ってるし、わかんなくていいやつだと思います、多分……」
八重崎「鈴鹿万里……日本人なんだから……気分でしかない縁起や御利益をもっと大切にしなさい……」
万里「一番そういう非科学的なものと縁のなさそうな人に言われましても!?気分でしかないって言っちゃってるし!」
湊「うーん……じゃあ、日付が変わる前に一回終わって、まだ足りなかったら中休みを挟んで日付が変わってからすればいいってことですね?」
八重崎「それは……堪え性のない攻男の射精管理的な要素を含む……?ちょっと有り…かも…」
湊「ええっ!?そ、そんな意味では……いや、でも、管理って、小一時間休憩挟むくらい普通じゃないですか?」
万里「(休憩って言われたら、そのまま爆睡する気がする……一晩でそんなに……とか、しぬ……)」
八重崎「納めることの定義から話し合う必要があるかもしれない……ましろは……セックス……終わったらすぐ寝る……?」
ましろ「……えっ?い、いつの間にそんな話に……?」
八重崎「最初から……」
ましろ「最初から!?」
湊「お風呂入ってから寝たくないですか?」
ましろ「……ぁ……でも、疲れていて、億劫になってしまいませんか……?」
八重崎「湊……誰もが……自動洗浄機能付きのゴリラを飼ってるわけじゃない……」
ましろ「え、ゴリラ……を……?」
湊「飼ってないですから。まあ確かに、俺も独力で、だったら疲れてて入れない日もあるかな」
八重崎「なら仮に……一度終わって風呂に入るまでを納めることだとする……」
湊「あ、じゃあ、お風呂でまたはじまっちゃった場合は……?」
八重崎「……………………。少しは……納める努力をしてほしい……」
万里「そういうこともあるかもしれないですけど、その言い方日常的な気配しかなくて元気すぎません?」
ましろ「湊はいつ寝ているのですか……?」
湊「なんか……もしかして俺アウェーなんですか……?ええ……?そんな……」

 

おしまい。

 

 

⭐︎反省会(?)⭐︎

■元気な二人
湊「竜次郎……あの、俺達毎日……エッチなことしすぎかな……?」
竜次郎「は?いや、俺としてはもっと……ゴホン。急にどうした。負担になっちまってるか?」
湊「ううん。俺は……嬉しいけど、やっぱり一緒にお風呂入りたいから納めないで初まっちゃうかなって……」
竜次郎「???」

 

■真面目な二人
ましろ「ちー様……竿納めと竿初めと言われて何を想像しますか……?」
天王寺「釣りにでも行きたいのか?」
ましろ「やっぱり、そうですよね!普通は釣りのことを考えますよね……!竿は、釣り竿ですよね……!?ちー様も失格でよかった……」
天王寺「(失格……?)」

 

■食な二人
万里「あのさ、年越しなんだけど……」
久世「どうした?天ぷら蕎麦にしたが、肉もちゃんと用意したから安心しろ」
万里「…………………………米は?」
久世「米もある。なんだそんな安心した顔して、お前は本当に米が好きだな」
万里「う、うるさいな。半ライスは大事だろ!(俺の恋人が昴さんでよかったってほっとしたなんて恥ずかしいから黙っとこう……)」