Gods’s Motel On Dead End Street

https://fujossy.jp/books/24370

 

長いタイトルはゴア映画から、カップル強盗と言うテーマは実在の事件から(ボニーとクライドなのかフュゲートとスタークウェザーなのか……書きながらブルース・スプリングスティーンとか聴いていたので多分後者ですが、ストーリー的には前者でしょうか。どちらも明日が無いって言葉がよく似合うろくでなしなので、別に構わないのかも知れません)

 


ケイパーものとBLって絶対相性が良いと思うんですよね。問題は私の筆力では悪人としてクレバーって意味で魅力的なキャラクターを描けない、人を選ぶ胸糞悪い展開になってしまいがち、完璧なハッピーエンドは望めない、ってところでしょうか。

 


読む分ならハッピーエンドも大好きですが、自分で書くならばバッドエンドになりがちです。

ロミオとジュリエットのように、昔から世の中で恋愛における障壁や、そもそも悲恋というものは案外好まれています。だからこそ男同士と言う現代ではまだまだ受け入れられ難い関係性を描くBLジャンルの中で一角を築けているのだと。

 


私がヘテロセクシュアルでない当事者だったら、人の不幸を抜きネタにするな!!とか、どうせ俺達は不幸になるのがお似合いだと思ってるんだな!?とか腹を立てるに違いありません。

 


けれど言い訳させてください。私はどのような性的指向の人間だろうが、男だろうが女だろうが、とにかく自分が魅力を感じるタイプの人間が不幸になるフィクションが凄く好きなんです。

 


それはまだ君が若い証拠だよ、いずれ分かる、年取ったらバッドエンドが堪えるようになるんだ、焼肉バイキングで腹一杯カルビを食べられなくなるように。

と学生時代に言われたことを思い出します。でもまだまだ私はその境地に達することが出来ません。図体は大きくなっても、心は未熟なままなのでしょう。もっと文章を磨き立てて、素敵な作品を書けるようになりたいものです。