【表紙イラスト】『箱庭の蝶が見る夢は』忘備録

こんにちは、なんだか梅雨が戻ってきたようなお天気ですね。

 

今回は小此木雪花先生にお声がけいただき、

描かせていただいた表紙イラストの経過について

忘備録をupさせていただきます。

(今迄ずっと忘備録と表記してきたんですが、忘備録…備忘録…どちらが正しいとかあるのでしょうか?)

 

小此木先生のユーザーページ

https://fujossy.jp/users/okonogiyukiha/mine

 

お表紙を寄稿した著作はコチラ

https://fujossy.jp/books/24584

 

こう申し上げるのもアレですが、私はあまりお声がけいただいて絵を描く事がないので、

ご連絡いただいた時はビックリしてとても嬉しかったです。

ご更新を追っていたお話でしたので、二重の意味で嬉しかった…

めちゃくちゃ張り切ってとりかかりました😆

 

 

①キャラデザ作成

主人公カプのキャラクター、神城律さんと竹花蒼生さんの設定をおうかがいして、

その設定を元にイメージを描きおこしました。

 

 

※律さんの泣きぼくろ、セクシーで最高のチャームポイントなのに…表紙で横顔にしてしまったばかりに(以下略)

蒼生くんは美少年…ではなくてもう少し狭間の美しさ、造形よりも被虐性の美を目指しました…手癖で描くと美少年系に傾いてしまうので塩梅が難しかったです。

 

そしてややタイムラグののち勝手に描いてみた蒼生くんの暴君、藤堂旭氏。

表紙を三つ巴にしようかな…という気持ちもあったのですが結局ボツに。

 

② 表紙案色々

キャラデザと並行した、ラフ以前の落書きです。

表紙案を考えつつ、同時に資料集めとか試行錯誤していました。

 

最初は2人の出逢いのワンシーンを使おうと思っていました。

背景入りで、雪が降っていたからきっと絵的に綺麗だろうな…と思ったのです。

アチコチの路地裏の階段写真を撮ったりしてましたw

しかし、なかなかこれぞ!という階段が見つからなかった…

 

色々迷っていたこの辺りで小此木先生に送ってご意見いただき、

背景案は消えて二人が着乱れている感じのイメージイラスト系に方向転換しました。

 

③キーモチーフ描画

キーになるモチーフは蝶なので、どんな蝶にするか、色合いの方向性なども含めて描き描きしました。

…いいな、と思った蝶が毒蝶なのも意味深遠でいいな…と悦にいるなどw

ジャコウアゲハはムリッとした本体が可愛すぎたですが、やや毒々しくなり過ぎ、蒼生くんのイメージから乖離しそうだったので、ウェイトの軽いアサギマダラで行くことにしました。

でも一番はカラーリングが決め手でした。

 

④ラフとカラーラフ

構図違いでいくつか描いたもの。

蒼生くんに蝶の刺青(っぽいもの)を入れて肌から飛び立つ、ソレを握りつぶす、など

色々描きたいものはあったんですが、律さんは握り潰さないだろうな…と思ったので、

愛おしむ陸さんと握りつぶす旭くんで三つ巴にしたかった名残が下図③ダッシュです。

 

旭くんをそっと入れてみたら足フェチの変な人が混ざってるみたいになったのと、

なんとなく2人以外は要らなさそうな気がしたので3人構図は深めませんでした。

小此木先生からも2人で…とご希望いただけたことが後押しになりました。

※色を置いて、どの構図が良いか先生にえらんでいただきました。

①を採用いただきました。

 

⑤塗り塗り

あとはいつものように厚塗りでひたすら塗り塗りしていくだけでした。

蒼生くんはわりと早い段階でまとまったのですが、律さんがわりと悩みました。

これはもう感覚的にグッとくるまで塗り重ねるしかないのでちょっとづつの調整を繰り返しました。

※これは最終稿ではないのですが、質感の塗り分けができていないな…という反省点

 

 

⑥タイトル字

先行のお表紙の感じがすごく好きだったので、何か踏襲して残したい気持ちもあって、

タイトルは縦のシンプルな置き方にしようと決めていました。

これはフォントを色々試したもの。

 

※カラーラフにはタイトルの場所も入れていました

 

⑦ マージして完成

はじめにお声がけ頂いたのが5月の今頃だったので、およそ2ヶ月もかけてしまった事になります。

ほぼ週末しか時間が取れなかったことと、それも仕事に圧迫されていて、

精神的、肉体的疲労が影響してしまいました。

先生には本当にお待たせして申し訳ありませんでした。

 

私個人としては、この絵を描くという目標があった事でだいぶ救われていて、有り難かったです…。

 

以上です。

 

ザーッと書き出してみたのでまたちょこちょこいじると思うのですが、

ここまでお読み下さって有り難うございました。