完結しました 新作短編「はじめての」

「その恋の向こう側」を更新しました~てな記事を上げて間もないというのに、それを中断して新作を書きました。そして既に完結しております。いつもドタバタですみません。


「はじめての」
https://fujossy.jp/books/25769

作品の説明にも書いたとおり、こちらは診断メーカー
「限界オタクのBL本(https://shindanmaker.com/878367)」
で出たお題で書いた作品です。

 

お題は下記のような内容でした。
【題】はじめての
【帯】還る場所の異なる二人が互いの止まり木になりたがった
【書き出し】目が覚めた時、台所から聴こえる音が心地いい。


遊び半分、というか99%遊びでやった診断メーカーですが、この結果を見たとき、「帰る場所」ではなく「還る場所」となっていることがひっかかりました。

 

「帰る」だったら単純に「違う家に住んでいる」という解釈になりますが、「還る」となるとニュアンスが変わってきます。「還る」と聞いて真っ先に浮かんだのが「土に還る」でしたので、そこから「死に場所が違う二人」というイメージを持ちました。


「止まり木」からは一時的な関係を連想しました。

死に場所が違う、つまりは住む世界が違う二人。そんな、通常は交わることのない二人の人生が何かの弾みで交錯して、恋に落ち、朝食を共にする仲になる。でも、それは「止まり木」……ほんのひとときのことだった。

 

書くとしたらそういうお話かなあ、などと考えつつ、とりあえず書き始めてみました。

その結果がこの作品です。

 

当初はもっと短くして掌編に入れようと思っていたのですが、それにしては若干長かったので、短編として独立させました。


滑稽なような、シリアスなような、ハピエンのような、悲恋のような、ちょっと変わったテイストの作品になったと思います。

楽しんでいただければ幸いです。