【作品紹介】逆転シンデレラ〜かわいい「姫」は、俺(王子)を甘やかしたいスパダリだった〜

こんにちは!粗々木くうねです。
新作BL小説「逆転シンデレラ〜かわいい「姫」は、俺(王子)を甘やかしたいスパダリだった〜」を公開します。
気軽に読める全6回予定ですので、ぜひ楽しんでください!

 

【どんなお話?】

「本当はずっと、お姫様になりたかったんだ……」

周りから「王子様」と持て囃され、知らず知らずのうちにその役割を演じてきた大学二年生の王子 光希(おうじ みつき)。
しかし彼の本当の願いは、誰かを愛す“王子”ではなく、誰かに愛される“お姫様”になることだった。

そんな光希の前に現れたのは、学科のアイドルで「姫」と呼ばれる、かわいらしい同級生・姫川 楓(ひめかわ かえで)。 彼が光希に告げたのは、予想もしない言葉だった──。

「僕に……愛されてみない?」

“姫”の顔をした“王子様”に、心も身体も解きほぐされていく──。 “王子”が“お姫様”になる、逆転シンデレラストーリー。

 

【こんな人におすすめ】

・ギャップのある2人が好き
・男前な受けが好き
・溺愛系スパダリな攻めが好き
・ハッピーエンドが読みたい

 

【テーマ:ベッドでは、役割を脱ぎ捨てて】

私たちは誰しも、社会の中で無意識に「役割」を与えられて生きているのかもしれません。

物語の冒頭、主人公の光希は幼稚園の劇でお姫様役に憧れながらも、王子様役をあてがわれてしまいます。

実はこれには私の実体験が元になっていて、劇で目立つ「大天使」の役になりたかったのに、背が低かった私はその他大勢の「星」の役になったとき、「ああ、これが私の役割か」と悟った記憶があります(大袈裟)

与えられた“王子様”の役割を演じ続けてきた光希は、その役に応えるように女性と付き合っても、心が満たされることはありません。かといって、今さらその役から降りることもできず、不器用に立ち尽くしています。

そんな彼の前に現れたのが、もう一人の主人公・姫川 楓です。

楓は、自分が周りからどう見られているかを理解した上で、それを武器にしてしなやかに生きています。そして、不器用な光希のことがどうしようもなく愛おしいと感じています。(楓が光希を好きになったきっかけは、続編などで描けたら嬉しいです)

この物語では「役割を脱ぎ捨てる」というテーマを、特にセックスシーンで表現することに力を注ぎました。ベッドの上でだけは、ありのままの姿でいられる二人の姿を楽しんでいただけたら幸いです。

 

【身体から始まる、おとぎ話】

今回の作品では、私の普段の作風としては少し珍しく、恋人になる前に二人が身体を重ねます。

「告白→交際→セックス」という流れだけでなく、身体を交わしたからこそ分かること、伝わる想いもあるのではないか、という思いからこの展開に挑戦してみました。

始まりは少し現代的ですが、結末は甘いおとぎ話の「めでたし、めでたし」を意識しています。
そんな二人の現代のおとぎ話を、最後まで楽しんでいただけますと嬉しいです。