花の色は

「その恋の向こう側」更新しました。


第286話 ながめせしまに(2)
https://fujossy.jp/books/1557/stories/61858

 


今回の章タイトルはもちろん

 

花の色は うつりにけりな いたづらに
  わが身世にふる ながめせしまに

 

という、小野小町の歌からとっております。

 

「掛詞」の技法が使われている歌としても有名ですね。

 

「ふる」
「時が経つ」を意味する「経」の連体形「ふる」
「雨や雪が降る」を意味する「降る」の連体形「ふる」

 

「ながめ」
「ぼんやりと物思いにふけること」を意味する「眺め」
「長く降り続く雨」を意味する「長雨」

 

 

章タイトルを考えている時、
ちょうど雨が続いていて(今現在もですが)
それと、小嶋・久家の「衰え」のことが重なって
この歌が浮かんできました。

 


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