Beats Per Minute

「その恋の向こう側」更新しました。

第328話 SMOKE(3)
https://fujossy.jp/books/1557/stories/68822


またボーイズなラブから離れた雰囲気になってまいりました。平常運転です。

 

昨日は、映画『BPM(Beats Per Minute)』ジャパンプレミア試写会&トークイベントに参加してまいりました。Twitterのフォロワーさんが試写会に当選して、ご相伴にあずかりました。

 

この作品については下記に詳細があります。
http://aidsweeks.tokyo/schedule/opening

 

パリに実在する活動団体「ACT UP Paris」の活動を通して、若者たちの恋と人生の輝きを描いた作品です。
多重構造で複雑な作りの作品ですが、難解な作品ではありません。観終わった後は、泣いた!とか感動した!といった言葉では表せない、ずっしりと重い物をお腹に詰め込まれるような気分になりました。「あなたは何を思った? そして、どうするの?」とつきつけられる、そんな作品です。でも、陰惨で悲観的な物語でもありません。喜びも美しさもあります。クスッとしてしまうところもあります。でも通底するのは「怒り」と、「怒りがもたらすパワー」の物語。そんな印象です。


試写会はTOKYO AIDS WEEKS 2017のオープニングイベントとして開催され、上映後にはトークショーがありました。

 

山田創平さん、大塚隆史さん、今年のエイズ学会 会長 生島嗣さんのお三方が登壇されました。
私は大塚さんのお店、新宿三丁目のゲイバー・タックスノットにもお邪魔したことがあります。HIVに感染して亡くなったパートナーの方のことはHPで拝見した範囲で知ってましたが、実際の当時のお話は思っていた以上に壮絶でした。それは病気そのものの悲劇性というよりは、HIVについての情報がなかった当時の状況に対して、そう感じました。無知は罪。知識は武器。映画中に出てくるスローガンがより一層胸を打ちました。

 

映画は日本では来年3月頃の公開予定だそうです。機会があれば是非ご覧ください。
(「BPM」は英題そのままで、日本公開時には変わる可能性があるとのことです)。


☆Twitter
https://twitter.com/towa_coy
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