ツーリスト II 帰る日に 陽が落ちる

 kechak kechak

 

お尻が痛い

 

ごめん、タオルでも持ってくれば 良かったと
脱いだシャツを硬い石の壇の上に敷く

 

陽の沈む旧い寺院の野外舞台
猿たちのkechakの掛け声と共に
妖艶でエキゾチックな踊りが続いている

 

クライマックス
夜の闇と
焔の熱さに
彩られた
物語の世界に
陶酔する
君の横顔が美しい

 

恋人バカな俺は
この世界を忘れない

 

君が
俺を
忘れても