探偵とわんこ その3
ときどき、ハイドさんと犬ウィルクス君の日常をかいています。
ハイドさん…私立探偵。41さい。優しくおんわな性格で、ウィルクス君をだいじにしている。
🐶ウィルクス君…ハイドさんに飼われているわんこ。おとなのおとこのこ。ハイドさんのことがだいすきだけど、ただのペットとしか思われていないみたい。
みに掌編も書いたので、よかったらどうぞ。
ハイドさんと🐶ウィルクス君の日常。
①おやすみ編。
ウィルクス君は、私立探偵のハイドさんに飼われているわんこです。まじめでいちずな性格で、ハイドさんのことがだいすきです。
にちようび。ハイドさんは、しごとのあいまにソファで眠っています。
おもちゃで遊ぶのにもあきたウィルクス君が、ソファに寄ってきました。ハイドさんはぐっすりおやすみ。ウィルクス君はハイドさんのにおいをくんくんかぎます。やっぱり、だいすきでうっとりするにおい。
「ん……」
ハイドさんがうめいて、ソファのなかで寝がえりをうちます。さっとはなれるウィルクス君。起こしては、いけません。
ハイドさんはてさぐりでウィルクス君の頭をさわると、よしよしと撫でました。ウィルクス君はうっとりします。
ハイドさんは目をあけて、にこっと笑いました。
「いっしょに寝ようか、ウィルクス君」
ウィルクス君はしっぽをふりふり、とてもよろこびました。ハイドさんの足元でまるくなろうとすると、ぐいっ! とうでをひかれてうでのなかに。ハイドさんのにおいと体温でむねがいっぱいになりました。
でも、ウィルクス君はかたくなです。
すきすぎておかしくなっちゃう! ウィルクス君はじぶんもおとこのこなのに、ハイドさんがだいすきで、こわいのです。
ハイドさんの腕からにげようとすると、逆にぎゅっ! とされました。
「ぼくのこと、きらいなのか?」
しゅんとするハイドさんに、ウィルクス君の胸はずきっといたみました。
そんなことないです! そう言えたらいいなあとおもいながら、ウィルクス君はぎゅっとだきつきました。ハイドさんはほっとしたかおで目をとじました。
ウィルクス君はだきしめられたまま、もぞもぞします。
おれだって……おれだって……おとなのおとこなんです! そう言いたいけれど言えません。
ウィルクス君はハイドさんのうでとにおいにつつまれて、うれしいようなくるしいような時間をすごしました。
おれが、犬じゃなきゃいいのかな。ウィルクス君はそう考えると、さびしくなりました。ハイドさんにぎゅっとだきつくと、だきしめ返してくれます。それで、なんだか気持ちがおちつきました。
目をさましたハイドさんは、げんきはつらつでした。
🐶.。oO(こういうのだとおもってた…)
ちょっとえっちぃハプニングもあるよ!
🐶ウィルクス君はかんじやすいのです。
(人間ウィルクス君もですが)
たまにこんなふたり(ひとりと一匹?)もかきたいなあと思っています。