むにさんと明治村に行ってきた!

愛知県犬山市にある明治村へ、絵師のむにさんと一緒に日帰り取材旅行に行ってきました。

 

私は東京から新幹線に乗り、名古屋駅まで。

そこからは、むにさんの運転する車で楽しくドライブ♪

 

今回の取材目的は「銀杏白帆といふ役者」の時代の建物を見ること。

 

★呉服(くれは)座★

 

外観。一階の屋根の軒下に演目の芝居絵が掲げられています。二階の屋根には櫓。一座の紋が染め抜かれた布が張り巡らされています。銀杏座だったら丸に一つ銀杏の紋が入るかな?

 

客席と舞台。客席はオール枡席。舞台に向かって傾斜しています。

 

二階席へ上がる階段。舟而はこんな階段を上がって二階席へ行っていたのかも知れません。

 

 

★幸田露伴「蝸牛庵」★

幸田露伴が最初の妻と結婚してすぐの頃、10年ほど住んでいた借家です。

私は露伴の次女・幸田文の作品がすごく好きで、白帆を書くときにも、大きく影響を受けました。

建物の前の解説の看板。

お夏の部屋? 女中室もあったよ。

 

幸田文が回想して描いているのは、この後に引っ越した二軒目の蝸牛庵がメインなのですが、こちらの蝸牛庵もなかなか。

こちらは書院。露伴先生の文机が再現(?)してあります。

同世代の夏目漱石や森鴎外に比べ、露伴の愛用品は(震災や戦災により)あまり多く残っていないようです。

 

「釘隠しが鶴! 白帆ちゃん!」と、むにさんが教えてくださって……。

あれ? 釘隠しの写真どうした? 私は見回すのに精一杯で、撮ってなかったらしい。

 

釘隠しが鶴だなんて、偶然ねぇ! と思っていたら、ガイドさんが建物の解説をしてくれました。

 「この家は、もともとは歌舞伎役者さんたちの寮として建てられたんですよ」

ひええええ、マジか!

本当に歌舞伎役者が住んでいたのか!

 

 右側の書院が一段高いのは、舞台に見立てて練習するため。

廊下の幅が広いのは畳を敷いてお稽古するためだったそうです。

 

白帆の実家の隣に建てた家は、ひょっとしたらこんな工夫がしてあったかも?

 

実際にお会いしたむにさんは、想像通りの素敵な方でした。初めて会ったような気がしなくて、たくさんおしゃべりして、帰りたくないと思うほど楽しい時間でした。

 

また秋庭で会えるはずなので、その日まで頑張って本を作ったり、お話を書いたりしたいと思います。

 

先ほど更新した「情景・銀杏白帆といふ役者『しょっぱくて、甘い。』」(https://fujossy.jp/books/3277/stories/118489)も、むにさんと一緒に帝国ホテル玄関を取材した成果のひとつです。

舟而&白帆も、こんな食器でホットケーキを食べたのかなー?

 

とっても楽しかったから、また執筆も頑張ります。

 

むにさん、一緒に遊んでくれてありがとうございました! 今後もよろしくお願いします❤