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第2話

自宅に帰って、ぼんやりとTVを見るが内容が全く頭に入ってこない。 溜まっていた家事をする気も起きない。 --明日から頑張る。 そう自分に言い聞かせて、こんな日だからこそ何か楽しいことをしようと思い直す。 久しぶりにプールに行くのもいいかもしれない。流石に11月は風邪を引くだろうか。 だったら映画を見に行くのも良いかもしれない。 --光輝に会いに行こうかな。 ふと浮かんだ顔を首をふって追い払う。 高階光輝(たかしなこうき)、親友で幼馴染み。 ・・・そして、優の初恋の人だ。 『気持ち悪いよな。』 不意に脳を掠めたその言葉に眉根を寄せる。 「・・・カフェとか、行ってみようかな。」 心に巣食った不快感を紛らわせようとひとり言を言って虚しくなる。 しかし、それとは別にカフェに行くのは良い案かも知れないと優は思った。 優は水泳の他にも、カフェや喫茶店巡りをすることが趣味である。 特別甘い物が好きというわけではないが、同じものでも店舗ごとのこだわりがあってなかなかに面白いからだ。 様々な理由があるが、落ち着くというのが大きいだろう。

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