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第11話
夢を見た。
幼いころの夢だ。
鈍くさい優はいつも仲間外れで三つ下の学年に遊びに行っていた。
「優にぃ・・・!」
三つ下で三才のその子は優を見かけるといつもそう言って抱き着いてきた。
遊んでとしつこくせがむその子を堪らなく大切に思っていた。
例え仲間に入れてもらえなくてもその子と居れば気にならなかった。
そんなある日、光輝が来た。
運動神経抜群で面白い光輝はすぐに人気者になったが、相変わらず優はその子とあそんでいた。
いつだって優は鈍くさくてできない子だ。
それなのに光輝は優にくっついてきた。
「可愛い、お嫁さんにする。」と言って。
年下のその子が「優にぃは男の子だからダメなの!僕となの!」と言っても光輝は優の傍から離れなかった。
その後小学校に行くようになって光輝と親友になった。
そういえば、あの男の子はどうなったのだろうか・・・
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