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2ターン目

「………?」 目を開くと、そこは宿舎の俺の自室だった。 あれ…? 俺、団長と……。 「夢………?」 明るい朝日が顔を照らし、小鳥達の囀ずりも聞こえる。 それはそうか……あんな都合の良い事、現実なわけないか。 のっそりと立ち上がって、仕事へ向かう準備を始める。 朝食を用意して、ニュースボックスを立ち上げると、王国内のニュースが流れた。 『風の月16日、本日の天気は晴れ。カスタスク地方に現れた魔獣ゴルゾーラカウの行方は未だ不明、近隣住人の方はお気をつけ下さい。尚、ゴルゾーラカウによる人的被害は今のところ出ておりません。次のニュースです……』 なんとなく違和感を感じながらも、その違和感が何なのかはわからなかった。 パンをかじりながら、夢の内容を反芻する。 団長が……俺の事を好きだなんてありえないだろ。 しかも団長とエッチするなんてどんだけ溜ってんだよ……俺。 ……でも悪役にしちゃったサイラス隊長には悪いけど夢の中でも団長は格好良かったなぁ……。 のんびり朝ごはんを食べていると来客を告げるブザーがなった。 ドアコールボードで外の様子を見ると幼馴染のキースだ。 「リム、一緒に登城しよう」 キースは騎士団へ入団したが、宿舎は合同だし、城へ向かうのは一緒なのでよく二人で登城している。 ドアを開けると、俺より頭2つ程上にあるキースの顔を見上げる。 「おはよう、今準備するから待ってて……」 「…………………」 キースは黙ったままこちらを見下ろしている。 いつもお喋りなキースの普段と異なる態度を不審に感じつつ、俺もキースの顔を見つめ返した。 キースの目に炎の様な影が写り込んでいる……。 「キース?どうした……!?キースっ!?」 いきなり抱え上げられて、部屋の中に入ってきたキースは後ろ手に鍵をかける。 「キース!!どうしたんだよ!?降ろして!!」 俺の制止を無視して部屋を進むキースは寝室へ入ると、ベッドの上に俺をおろした。 「リム……すまない。俺の気持ちは墓場まで持って行くつもりだったが……今日のお前は……見ていると気持ちが抑えきれない!!」 「んんんっ!!?」 体を押さえつけられ、噛み付くように唇を奪われた。 キースの馬鹿力で服をビリビリに破られる。 「リム!お前がずっとカイル団長を想っているのは知っていた!!俺の気持ちは叶わぬ恋と、隠してずっと親友でいたかったが……すまん!!」 「うああぁぁぁっっっ!!!!」 慣らしも潤滑油もなく、無理矢理いきなり捩じ込まれた。 鉄棒を突き込まれたのかと錯覚するぐらいに硬いキースのソレは、俺の閉じた部分を諸ともせずに突き破いた。 「か……はあ……あ…あ………」 あまりの痛みに足が痙攣して、声も出ない。 両目から粒々と涙が流れ続けるだけ。 「リム!リム、好きだ!!」 いきなり激しく腰を動かし始めたキースのモノに傷口を抉られて、傷口がどんどん裂けていく痛みが体を巡る。 皮肉にも、自身の血やらがキースを受け入れる様に、滑りを良くしてキースの動きの手助けをしている。 「痛いっ!痛い!!キース!止めてぇ!!」 キースのモノが奥をつく度に腹を破られるんじゃないかと怖くなる。手で押しどけようと制止をするが、びくともしない。 「ひぅ…いや……止め……ひっ…ぐ」 「リム……初めてなんだね……嬉しいよ……俺のモノを締め付けてくる……」 陶酔したような虚ろなキースの目に恐怖で身がすくむ。 終われ、終われ……歯を食い縛り、キースから与えられる痛みをやり過ごす。 「くっ……リム!」 小さな呻きと共にキースが胴振るいして、熱いモノがじわりと奥に広がった。 やっと終わった……。 目の前の幼馴染の顔が薄れて行く……。 俺は真っ白な世界に飲み込まれていった。

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