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第2話

お届け物 疑問だらけのホワイトデー 暗い中にいるのもやっぱり怖いので、 食堂の電気だけつけて、 テーブルの前に座って、連絡を待ち疲れてウトウトしていたいた僕は 「あんた!何してんの! 電気も付けずに、辛気臭いわね〜」 という、大きな声で起こされた。 「あ。あ。おかえり〜」 「どうしたのよ。暗いとこで、家中どんよりしちゃってるじゃないの、 もう7時過ぎよ。ご飯食べたの?」 「…まだ、」 「はあ?お父さんは?」 「学校の人と食べてくるから、遅くなるって」 「荷物、玄関に置きっぱなしだったわよ。 あんた宛だけど、開けてないの?」 「そうそれ、さっき届いたんだけど、僕は覚えがない、そのお店 姉貴が頼んだんじゃないかと思って、開けてないよ」 「あたしが? うーん、あんたの名前で偶に通販するけど、あたしにもこのお店の名前 覚えないな〜」 「開けてみなさいよ。 開けなきゃわかんないじゃない、どっちのだか」 (僕の名前を騙るのは否定しないんだ) と荷物を受け取り、開けてみる。 中には荷物は入ってない… ん?と一緒に覗いた姉貴 「空っぽ?」 うん、何か紙が入ってる 興味がなくなり居間を出ていく姉貴 僕は一応、紙を取って 何か包んである。 紙を開けてみると、 1枚の乗車券 何が何やらわからないけど、 その乗車券をよく見ると、 今日の夜9時過ぎ 新宿駅から出る特急の乗車券が一枚 行く先は? 松本? 何で? その時、スマホがメッセージの着信を告げた。

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