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第14話 ※
「はっ、ウソ、待って」
「……ッッ」
そのまま、勢いよく、彼の中に飲み込まれるッ!
「ふぁ、あああああっああァアアアッッ!!」
「ひっ……ああっ…中ぁ…奥まで……ひゃああァァアッッ!!」
頭が一瞬真っ白になった。
今も目がチカチカする。
何で、何が。
いや、何があったのかという事実はわかる。
俺がデス・テンタクルに捕まり、四肢を拘束され、下半身の装備をとられて、凶王に跨がらされた。
そして、十二分に慣らされていた後孔に、ぺニスをあてがわれて、
「う……くッッ」
後ろから押さえ込まれた。
彼の中は、熱くてたっぷりと濡れていて、すべてを包み込むようで。
あまりの気持ちよさに、そのまま達してしまった。
彼のモノも、その瞬間に解放されて、一緒に白濁を飛ばしたようだ。
「あぁ、……中……奥……熱い……」
喉をさらしたままの、彼の譫言が聞こえる。
朦朧とした、白い意識の中で、彼の奥にたっぷり出してしまった感覚が残っている。
ダメだ、抜かなきゃ。
まだ、ずっとこうしていたい気持ちを懸命に振り切って、自身を穴から抜き取り始めた。
感覚が鋭敏になっているので、そぅっと、ゆっくりと。
なのに、彼の中はグニグニと動いて、抜かれるのを嫌がっているみたいだ。
懸命に気持ちを押し殺して、抜き取る。
が、あとちょっとでという所で、俺の腰に圧がかかった。
「は? うわあああっ!!」
「ひっ……ひゃあああんッッ」
涙を撒き散らしながら、喘ぐ彼。
かわいい。きれいだ。
腰にクル。耐えろ、俺。
必死に、達さぬよう、耐える。
彼の中が、蠢きながら収縮して、射精を促すが、耐える。
「うっ、ううっ……もう、やだぁ……」
真っ赤な顔で俯く彼が、涙を流している様子を見て、この娼婦のような中の動きが、無意識なのだと知った。
精一杯、余所事を考えて、気を紛らわせる。
そうでなければすぐにも出してしまいそうだ。
気持ちよすぎる。相性最高だ。
「あ……ふえ…」
可愛らしく、俺をうかがい見る、金と紫の異色の瞳。
理性を削るの、巧すぎないか?
やっぱり、デス・テンタクルの人形なんだろうか。
だったらその方がいい。
俺は、好きになったひとに触れずに、好きになったひとを壊す幻想 を見られる。
「…っクッ!」
ゆっくりと、抜く。
さっきと違って、小刻みに揺らしながら。
再び光をなくした目をした、彼の喉からは「あ、あ、あ、あっ、」と細かい音が出る。
少し可哀想に思ってしまったが、止められない。
愛するあの人の、瞳の色だから。
そして、ギリギリまで抜き取った所で。
「あぁあああぁあんッッ!!」
また、一気に腰を押される。
ダメだ、こんなの。
こんな気持ち良さ、我慢できる訳がないじゃないか。
それから、俺は何度かモノを抜き取る試みをし、そのたびに、彼の奥まで撃ち込まれ、そのうちの何度かで、白濁を吐き出した。
もう、何も考えられなかった。
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