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第14話 side S

どうやら前も後でもイったらしい京太のナカに白濁全部そそぎむ。 一滴も残らないように出尽くすまでそそいでから抜いた。 射精したけどまだ半勃ち状態の俺の半身。 そりゃああんだけ締め付けられたらまたすぐ勃つし、というより京太とヤって一回で収まるはずない。 だけど――― 「おい、大丈夫か?」 美千に重なったままの京太は荒い呼吸吐き出しながらボーっとしてて、潤んだ目もとろんとしていた。 美千も眠そうな顔してる。 まぁ京太は3回も射精したしダルくて当然だろうな。 「……ん……」 とりあえずは美千と京太をひきはがす。 べったり腹部についてる美千の白濁を拭きとってってしてやってるうちに二人は寝息を立て始めてた。 「……おい、京太?」 「……んー…」 返事っていうよりは寝言。 むにゃむにゃ動く唇を塞いで舌差し込んだら少し反応する。 このままもう一回―――シたいのを我慢して、京太を抱きかかえると寝室に連れてった。 ダブルベッドに放り投げる。 それでも起きる気配のない京太にもう一回キスしてからリビングに戻った。 丸まって寝てる美千の片脚を持ち上げる。 ぽっかり空いたアナルからは京太がつけてたゴムが外れて引っかかっていて白濁がこぼれていた。 舌打ちしつつそれを掻きだして、適当に拭いてやって。 室内の温度は寒くも暑くもない快適設定だからそのままでもいいだろ。 シャワーでも浴びるかな、って立ちあがったら携帯が鳴りだした。 ソファの傍に置いてある鞄から聴こえてくる。 それは俺のでも京太のでもない。 罪悪感なんてひとかけらもなく、鞄から美千の携帯を取り出した。 画面に表示された名前は【T.Y】。 「なんかもっと色気ある名前でも登録してろよ。つーか別に名前いれててもいいんじゃねーの?」 なんでイニシャルだよ、と内心ツッコミいれながらボタンを押す。 通話がはじまり、向こう側の気配が伝わってくる。 『もしもし、美千? もう俺の―――』 「あーごめん、先生。美千はいま寝てるわ」 喋り出した低めの声を遮ると、シンとした。 そのまま切っちまうか? だけど相手は切らずに少し間をおいて、 『高居か?』 と訊いてきた。 「アタリ」 『……これは高王寺の電話じゃないのか?』 「そうですけど、美千寝てるからさ。ヤりつかれて」 一言余計な言葉をつけたしてやるとまたシンとした。 「あーでも勘違いしないで。俺は突っ込んでないから」 『……』 「ちょっと京太の童貞卒業を手伝ってもらっただけだからさ」 『……赤屋京太?』 「そう。心配しないでもしょっちゅう京太と美千ヤらせるつもりはないから安心していいよ」 たまに借りると思うけどな。 自分だけヤられまくってたら京太も逃げるかもしれねぇし。 ちゃーんと落し切るまではたまに付き合ってもらわないといけない。 「あと俺も美千に突っ込む気はないから」 俺が言い終わるとまた間があく。 『……で? お前は誰に突っ込むわけだ?』 吹っ切れたのか面倒くさくなったのか少し冷たく口調の変わった―――俺らの担任である矢崎の声に口元が緩んだ。 「そりゃ俺は京太オンリーだから」 『……童貞卒業したばかりのヤツの処女を奪う、ね』 「初体験でサンドイッチなんでいい思い出じゃねぇの? ヤりなれてる先生に比べたらたいしたことないよ」 俺の言葉に携帯の向こう側で笑う気配がしたけど反論も肯定もない。 確か今年27歳になる矢崎の顔を思い出していれば居場所を聞かれ、マンションの住所を教えた。 『今から行く』 「はいはい。そうだ先生、弁当買ってきてくれない? 俺腹減っててさ。ちゃんと金渡すから」 『パシリか』 「今日くらいいいだろ? センセー」 ため息が聞こえてきて了解って返事がしたあとすぐ電話は切れた。 携帯をテーブルに置いて風呂に向かう。 ざっとシャワーを浴びて適当に拭きながら寝室を覗くとよく寝ている京太にまたキス。 肌に手を這わせるとベタついてる。 起きたら一緒に風呂はいろう。 中出ししたのも掻きだしてやんなきゃいけねぇしな。 で、ついでに風呂場で一発ヤレたら―――……。 邪な妄想にそれだけで俺のが反応しかけてたらインターフォンが鳴った。 「早っ」 京太の額に唇を押し付け、玄関へと向かった。 【高校生編END】

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