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第3話
4月の教室の座席は最初ということもあり名前順だったが5月からはクラスみんなで話し合い決めることになった。
5月は委員長に席の希望を尋ねられ答えるとすんなり希望が通り、窓側の1番後ろの席になり、今月は委員長の計らいで4月と同じ席+友人2人を前と横に着けてもらえた。頼んではいないが、こいつら以外に俺が話す人がいないから着けたらしい。普通なら「クラスの親交を深めよう」とか言って知らない人同士で並べそうなもんだが。
まじで頼んでねぇぞ。
特に1人は俺の大事な睡眠を邪魔する迷惑なヤツだからな。
まぁ、日当たりが良くて寝やすいこの席は気に入っているからいんだけど。
「まぁ、透流の気持ちもわからないではないけど。」
隆都の言葉に、俺に後ろから椅子を蹴られて泣き真似をしていた鬱陶しいヤツが効果音を立てて振り向く。
「鈴は入学してからしばらく、誰が話しかけても必要最低限しか話してくれなかったからね。」
「必要最低限ですらないよ!挨拶は必要なことでしょ!?鈴くん挨拶すらしてくれなかったから!」
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