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第5話
「あっ、聖也くんと涼くんが来た」
「ラッキーだね〜、朝から四天王拝めるなんて」
教室の前方の窓辺にいるクラスメイトの話が聞こえる。
なんとなく外を見ると、偶然にも自分と同じ顔と目があった。
「あれ?今、一瞬涼くんと目合ってなかった?」
透流が尋ねてくる。
「気のせいだろ。」
そうだ。きっと俺の勘違いで、気のせいだ。
「ふーん、まぁ、そーだよね。」
「それより透流、数学の課題やったの?今日多分チェックされるよ。」
「あぁー!そーだった、やばい、やってない!間に合うかな?」
透流と隆都の会話を聞きながら机に伏せて寝る態勢に移る。
今日もいつもと同じ普通の1日だ。
*
聖也と登校中、何気なく校舎を見上げるとアイツと目があった。だけどそれはほんの一瞬で、おそらくお互いに直ぐに目を逸らした。
「涼、」
「、、、あぁ悪りぃ。、、、なぁ、話があんだ。やっぱりお前たちには話しておきたい。」
「わかった。海と来樹にも伝えとく。」
「サンキューな。」
いろいろなことが頭を駆け巡る。
俺たちは、、、
*
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