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第7話

ーーー??side やべぇ。アイツに会いてぇ。鈴不足だ。 鈴の前に俺がギブアップしそうだ。正司(せいじ)の話に乗らなけりゃよかった。 鈴と初めて会ったのが約2年前。 それから一緒に暮らし始め、自分の鈴への感情が同じ家で暮らす家族へのモノではなく、そういう感情だと気づいたのが半年前。 この感情は異常なモノだと悩んでもみたが、悩んでもどうしようもないことだと思い直ぐに考えるのはやめた。 それから、気持ちを伝えてはいないが好きな奴の近くに居れて、アイツのツンツンしつつもなんだかんだいって俺を信用してくれていることを嬉しく思って。 それなりに充実した日々を送っていた。 そこまではよかった 自惚れでなく、俺はアイツにとって大切な人になっていると思う。 だが、自分に鈍感なアイツは気づかない。 そして、俺の幼馴染であり腹心の部下である稲原 正司(いなはら せいじ)には俺の気持ちは筒抜け。 それからだ。トントン拍子に正司に乗せられ、しばらくアイツと会わないことになったのは。 「真尋としばらく離れてみれば鈴くんにも真尋の大切さがわかるだろう」から始まりいろいろなことを協議し、最後は「じゃあ、お前は一生このままの関係でいいのか」の問いに一瞬つまった俺の負けだった。 だがもう限界だ。 のんびりアイツが気付くのを待ってらんねぇ。 「っし!正司〜、つーことで俺家に戻るわ」 「なにがどうなってその結論が出たのか全くわかんねぇんだが。まぁ、そうだな。このままじゃ鈴くん気づきそうにねぇしな。」 これで約2か月ぶりに鈴と会える。 まじ最高だな。 「まぁ、まだ仕事終わってねぇから今日は無理だぞ。」 チッ *

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