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第16話
夕陽side
先生に自分の気持ちを話したら、少しだけ心が軽くなった気がする。でも、まだ心には暗い闇が深く広がっている…。
「大丈夫……。ゆっくりで、大丈夫だよ…。
心が辛いよってなったら、いつでもおいで…?ここで待ってるからね」
「うん……。わかったの。せんせぇ、ありがとぼく、ときどき、ここくるの。いい?」
「ええ、良いですよ。この後はクラスに戻りますか?それとも、もう少しここにいますか?」
僕はその言葉にちょっと安心して、クラスに戻ってみることにしたのだった…。
「せんせぇ…おなまえ、おしえて…。ぼくはねゆうひっていうの」
「矢野 麗夜です。よろしくね、夕陽くん」
先生と別れて、クラスに向かって歩いていると階段の曲がり角でぽすっと誰かとぶつかった。後ろに倒れそうになった僕をぶつかった人が助けてくれた…。
「大丈夫〜?あれ?君、初めて見る顔だね〜」
「…えっと……あの、ぼく…。ここに、きのうきたの、ゆうひです…」
「うんうん、噂の編入生くんだね〜。俺は、
空木 冷夏。よろしくね〜。冷ちゃんって呼んでね〜。今から教室戻るの〜?」
「うん」
そしたら、冷ちゃん?も一緒に行くって付いてきてくれた。一人よりも心強い。
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