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第24話
陵樹side
稔の戯言だと思ったが…。それでも、気になってしまったから探しに行くことにした。食堂に食べに来るだろう。
入った途端騒がれるのは本当に面倒だ…。生徒会の奴は皆、耳栓を持ってる……。
「「きゃー!!!」」
「あ、見つけたっ!夕陽!」
稔が走って行った先には、小さい子が保険医と一緒に座っていて、ぷるぷる震えていた……。
あの子、Subだな……。欲しい…。そんな風に思うのは初めてで、これが一目惚れだと気付かなかった……。
「へぇ……。結構可愛いじゃん?」
「嗚呼、そうだな」
「会長惚れちゃったー?」
「どうかな」
その子に近づくと、不安そうな目をしてて…、つい虐めたくなってしまった……。しかし、初対面で虐めるのはダメだよな。
交流を深めていつか俺のものにしてやる…。
そう心に誓ったのだった。
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