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第28話
夕陽side
稔さんとの行為のお陰か体調が悪いのは良くなってきたけど……。やっぱりさっきの気になる聞いても良いことなのかな……。
ううん、ううん……と悩んでいたら、稔さんの方から聞いてくれた……。
「会長の方が良かったですか?」
「……あの…」
「正直に言っていいですよ?」
「うん……。なんでだろ…」
「それはきっとパートナーとして彼と波長があったからでしょうね。こういう事はよくあるので、分かります。私はどうやら波長が合い難いみたいで……」
そう言っている稔さんは何処か寂しげで、泣いているように見えてしまって……。頭を撫でてあげたくなった……
「稔さん……、ここ、座って…?」
「ん?こうです?」
「うん、よしよし……。いい人見つかるの!
だから、元気出してほしいの……」
「……ふふっ。可愛いですね。元気出ましたよありがとうございます」
やっぱり、笑っている方がいいなぁ…。稔さん早くいい人が見つかるといいね…。僕は、急にリョウさんに会いに行きたくなって……
稔さんはそんな僕の心を分かってくれて、リョウさんの部屋まで送ってくれた。
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