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第38話
稔side
部屋の前にずっと居て、風邪を引かれても困るし、仕方なく冷夏を部屋に入れた。
冷夏は俺の部屋に入った瞬間、綺麗に整頓されてると言って褒めてくれた。あまり褒められたりしないから嬉しくなった…。不本意だが…。
「そういえばさ、ふくかいちょーさんって…」
「その呼び方はあまり好きではないので、名前で呼んでくれますか?」
「んー!じゃー、稔先輩ってDomとSubどっちなんですか〜?俺は、稔先輩はDomっぽいって思ったんですけど〜、Subの行動してるから
疑問だったんですよね…。どうなんですか?」
「……いきなりなんですか?目を見たらわかるでしょ…。私の目は水色ですよ」
「それなんですけど…。貴方の目、俺には緑に見えるんですよね〜。他の人には水色に見えてるんですか⁇」
なんて、意味のわからないことを言ってくる…
なんでそんな事を言われなければいけないんだ
見てる相手によって瞳の色が変わるなんて話は聞いた事がない…。光の加減で見え方が違っているだけだろ…。なんて、思いながら鏡を見て固まった……
「ほら、やっぱり緑だ…」
「…う、そだ………。いつも、は…、みずいろ……、なんで…」
「稔先輩、本当はDomなんじゃないんですか?だからいつも心が満たされないんですよ〜?
これで納得出来るでしょ?満たされない理由」
俺が、本当はDomだった……?ずっとSubだと思って生きてきたから簡単には受け入れられなかった……。でも、それならあの時褒められて嬉しくなったのは……。
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