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第40話

冷夏side チャラ男を演じてると時々言われる。二番でもいいから付き合ってとか、恋人寝とるなんて最低だとか、浮気なんて許せないとか……。 「俺、浮気してる人許せない…。なんで浮気して平気そうな顔してるの……。分からない……あ、今、"お前がそれを言うか" って思ったでしょ?酷いな……。俺、誰も寝とってないし」 俺は一途な人が好きだし、俺自身も一途。だから、本当に浮気は許さないし寝とるなんて本当に許すどころの話じゃない…。 「俺、童貞なんだ」 そんな事恥ずかしい秘密を言ってでも聞いて欲しかった…。もう、イメージだけで悪意を向けられるのは嫌だった…。 「……はい…?」 「嘘だと思った?こんな嘘ついてもなんの得もないでしょ?これで信じてくれた…?」 「……まぁ、そうですね。信じましょう。一番人に知られたくない事だと思いますし…」 「うん…。良かった……。俺、チャラ男だと思われてるじゃん?本当は一途で、童貞なのも、本当に惚れた人にあげたくて…。この髪色は、僕が好きだからそうしただけなのに……」 話し始めたら止まらなくなってしまった……。 だって、こんなに真剣に聞いてくれれ人見たことない…。副会長……ううん、稔先輩になら全て話せる気がする…。

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