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第44話

陵樹side 稔から打ち明けられたあの日から一週間も経たないうちに噂が流れてきた…。 『あのヤリチンだった冷夏は副会長と付き合いだした』『セフレを全部切ったらしい…』『副会長にぞっこんだから、全く入る隙がないし…。でも、今二人とも幸せそう』『副会長は恥ずかしがり屋だから、いつも冷夏から逃げてるんだって』 「稔、大丈夫か?」 「これで大丈夫見えるならその根拠を示してほしいですね……。もう疲れました…」 「だろうな…。それでこれからどうすんだ?」 「逃げ回るのはやめて、生徒会室でお昼を取りたいんですけど、会長許可してくれます?」 噂が広がり過ぎたせいか、疲労しているようで目の下のはクマが出来てた…。ちゃんも眠れてないのか?そんなに不安なのか……? 見た目に反してストレスに弱い稔は、ストレスがかかると、不眠症になるのだ。それにご飯とかも食べられなくなるみたいで一時期死にそうなほど痩せていた時もあった。 「嗚呼、許可してやるからちゃんと飯ぐらい食え。お前また病院行きになるぞ?」 「うわっ、それはやだ……。うぅ……、ちゃんと食べるわ…」 それだけ言い残して屋上から去っていった。その後は、噂がデマだったというものに変わっていて、少しストレスが減ったらしい稔は、ちゃんと食べられるようになってた。

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