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第58話

稔side わからないけど泣けてきちゃって、そしたら、冷夏は何処かに行っちゃって…。 寂しい…?寂しいのかな…?冷夏がいなくなっちゃって余計に泣けて来ちゃった…。話し声が聞こえたような気がしてた後、冷夏が戻って来た…。 「ひとり、やだ……ひくっ…ひぐっ……ぐすっ ……うぅ…ぅっ……ひぐっ…」 「ご、ごめんね……。一人にして、だ、大丈夫だよー。ずっと側に居るからねー」 「ひくっ……ほんと…?」 「う、うん。本当だよ?だから、落ち着いて」 抱きしめてくれて、落ち着かせるようにトントンしてくる…。そのせいで落ち着いた頃には、眠気も来てて、寝ちゃいそうだった…… 「眠たくなって来ちゃった……?」 「ん……」 「じゃ、ちょっとだけねんねしよっか…」 「おや、すみ…」 「おやすみなさい……」 僕が寝つくまで側にいてくれて、ギュッと抱きしめていてくれた…。だから、ちょっとだけ 安心して、ゆっくり眠りについた…。

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