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第63話
陵樹side
数日後、結構長引いた稔の風邪が完治すると、
かなり距離の縮まった稔と冷夏が生徒会に顔を出した…。
「仕事、してくれるか?」
「…はい。いい加減離しなさい」
「だってぇ〜!」
思ったよりも元気そうな稔。そして、はじめの頃よりも甘々になっている冷夏。
さっきから好き好きオーラがすごくて、二人の周りだけすっごく甘い…。稔は手を動かしているが、冷夏が気になるようでいつもよりも進みが遅い…。
「だってぇ〜、じゃ無いですよ。ほら、会長も困ってます。早く仕事しなさい」
「ご褒美くれますか〜?」
「はぁ……。分かりました。とりあえず、この書類の山を終わらせたら考えます」
稔も、はじめの頃より随分と甘くなったものだ自然に頭を撫でているところとか、稔なのかと疑いたくなる…。
「明日、新入生歓迎会の会議がある。稔、説明を頼む。
「はい」
明日の会議の流れと、指揮をする人などを決めて、後は……。あー、部費の割り振り考えないといけないのか…。部屋に持ち帰ろう。
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