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第67話

陵樹side ユウを抱きしめて眠っていたはずだが……。 息苦しさで目が覚めた時には、俺の首には硬めに締められた首輪と首輪から繋がる鎖…。 その鎖の先にはユウの手…。俺のお腹あたりに馬乗りになって見下ろしている。 「ユウ…?」 「ユウって、夕陽の事?彼奴なら今寝てるけど俺は、ヨル。Domだから、よろしく?」 「誰だ…お前……」 「だから…、ヨルだって言ってんじゃん。 ちょっとの間、我慢してくれない?」 そう言うと、鎖をガシャッと引いた…。クッと声が漏れる…。苦しい…。でも、何故か、全然嫌な気がしなかった……。 「どお?初めて支配されてる感じは…。結構、気持ちいいでしょ?」 「んっ……」 「良かった…。たまにでいいからさ、俺の相手もしてくれない⁇ これ以上、夕陽に辛い思いさせたくないんだけど」 「ヨルだったか…。分かったから離してくれ…苦しぃ……。はっ…ゲホッ、ゲホッ……」 「ごめん、久しぶりだから力加減ミスった…。跡残っちゃった……。これ、薬、よく治るからちょっとじっとしてて…」 いつも以上にシルバーの綺麗な目をしながら、ヨルと名乗った彼は、俺の事を支配してきた… そして、自分のものだとでも言いたげに触れてくる…。むず痒い…。ふっと優しく笑った後、カクッと意識を失って俺の方に倒れてくるのを慌てて受け止めた…。 「お前は何者なんだ……」 そんな俺のつぶやきは静かな夜に消えていったその日から、ヨルは時々、俺の前に現れるようになり、ユウは体調を崩さなくなっていった…

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