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第69話

ヨルside 俺は夕陽の中にいる。俺の記憶は小学二年の頃からある。断片的だが、嫌な思い出が多いのはストレスに耐えられなくて夕陽が投げた時に形成されたからだろう。 はっきりそれか分かるのかと聞かられたら、 否定するしかないけど…。でも、そう記憶しているから恐らく、夕陽が俺にくれた記憶なのだろう。 「陵樹さん、気持ち…?気持ちいいでしょ?」 「あっ……あぁっ…。離せっ…!」 「なんで?気持ちくない?気持ちくないの⁇ もっと激しいのがいいの……?」 「あぁあぁぁっ!!」 その他にも、夕陽が嫌だと思った記憶を貰った。だから俺の記憶には悲しいものと辛いものしか無い…… だからなのか…、俺はDomだ。俺の事を見つけてくれたのは、俺の事を養子として迎えてくれ人の家族…。俺の義理の従兄弟にあたる人だ。 「……落ち着いたか…」 「グスッ…ヒクッ……ぐすんっ……。ごめん、なさい……。ごめん…なさっ……グスッ…ン」 「大丈夫だから…。落ち着いて……」 いつも、陵樹さんに酷い事をし過ぎてしまって自分の不甲斐なさに泣いてしまっていた。それなのに、いつも慰めてくれる…。ほんとに彼は優しい……。すごく、優しい……。

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