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第75話
陵樹side
ノックの音が聞こえてドアを開けると、幼馴染みと後ろに隠れるユウが居た……。ユウは、春の服の袖をギュウと握っている。それも、緊張しているみたいだ……。
「春……」
「夕が話したいことあるって。入っていい?」
「……嗚呼」
もしかして、春とパートナーになったのだろうかだからもう関わるなと言われる?
俺はもう必要ないのか…。前にもパートナーはいたが、別れる時こんなに寂しくなかった気がする別れの言葉なんて聞きたくないな……
「…あのね……ヨルくんのこと、ハルくんから、きいたの。…ぼく、あやまりにきたの……」
「……謝りにきた?」
「……うん。…ぼく、…リョウさんのこと、すきなのに、…いやってしたから……。…きずつけ、ちゃったの…。あやまらないと、だめ…。だからごめんなさいしにきた」
「……」
「陵樹、仲直りしてあげてくれるかな…。夕も、陵樹と一緒に居たいって泣きついて来たんだ…」
まだ "一緒に居たい" と思っていてくれた。それが嬉しくて、夢を見ているのかと思った…。
「……仲直り、しよ。ユウまたパートナーになってくれるか?」
「うんっ!」
「それじゃ、邪魔ものは退散しますかね。あとは二人で仲良くしてねっ!仲直りせっくすは、最高だよ〜!まったね〜」
春の言葉に真っ赤になったユウ…。俺も、我慢の限界だったから…。春が部屋を出たあと、すぐに手を出してしまい…。
春の言う通り、仲直りせっくす……。っとまではならなかったけど、イチャイチャして、抱き合って眠りについたのだった…。
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