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第77話
ヨルside
陵樹さんに介抱してもらいなんとか目眩や頭痛が治まってきた…。びっくりするから急に変わるのはやめて欲しいな。まぁ、今回は仕方ないけど…
俺は自慢じゃ無いが身体が弱いからな…。すぐに体調を崩してしまう。
「大丈夫か?」
「…ぅん…。みず…」
「ほら、飲めるか?」
「……飲ませて」
そう言って甘えてみたら口移しで飲ませてくれた。これ楽だな…。癖になりそう…。
熱とか出るとすぐに俺と変わるから、夕陽は熱を出した時の記憶がない。いつもしんどい中でお粥とか作ってたし、逆上せた時だってふらふらしながら一人で全部やってたし…。
「………甘えるって、いいね…」
だからだろうか…。そんな言葉をぽつっと吐き出した。ぼんやりしてて、このまま眠れそうだ…。
「ヨル?寝るのか?」
「……寝ない」
「寝るなら髪乾かしてからな」
「んっ…」
面倒だが、髪を乾かさないと風邪ひく。仕方なく動こうとしたがその前にドライヤーを持った陵樹さんがいて、髪を乾かしてくれた。
それが、とても気持ち良くて、うとうとして…。起こされないから、そのまま寝てしまったのだった…。
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